歌う鐘 The Singing Bellとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 歌う鐘 The Singing Bellの意味・解説 

歌う鐘 The Singing Bell

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/24 14:10 UTC 版)

アシモフのミステリ世界」の記事における「歌う鐘 The Singing Bell」の解説

初出F&SF1955年1月号。ウェンデル・アース博士もの。 (歌う鐘とは、月面上の軽石圧力固まったとき、中に真空空洞ができたものである。これを叩くと空洞入っている岩屑が、なんとも言え哀愁満ちた音色を出す。ヒビ入っていないものは極めて貴重で、地球上には1ダースもなく、どんなに高値でも欲しがる者には事欠かない。これを無許可発掘することは厳罰処せられる。) ベイトンレストランにいるとき、盗品故買人であるコーンウエルが声をかけてきた。歌う鐘の隠し場所が書かれ地図持っているという。月で鉱山師をしていた男が、どっさり集めて隠しておき、処分先を探すため地球来ているあいだに事故にあって死んだらしい。ベイトン宇宙船操縦することができるので、話しかけてきたのだ。ベイトン8月10日出発すると言った。彼は何年も前から8月中は山荘一人暮らしをしていたので、その期間なら地球離れて怪しまれないからだ。 7月末になるとベイトン山荘行き近く馴染みの店でいつもの年と同じ量の食糧などを買ったいつもの年と同じように、山荘周り磁力網を張り巡らせ他人との接触断った月面滞在しているあいだに不要となる食糧などは、分子まで分解する機械処理した8月9日に、彼は自家用飛行機指定の場所に着いた宇宙船はコーンウエルが準備していた。2日間かけて月に飛んだ二人は、地図をもとにして宝探し始めた地図不十分だったので隠し所を見つけるまでに2週間かかったが、ベイトン想定内日数だった。歌う鐘は2ダースもあり、それらを船に積みこんでからベイトン熱線銃取り出した。コーンウエルの死体を月に残したまま、ベイトン8月29日地球戻ってきた。歌う鐘を隠したあとで、宇宙船自動操縦打ち上げ原子炉自爆させて証拠隠滅した。 自家用飛行機山荘戻ったベイトンのもとに、警察がやって来たのは半日後だった。警察ベイトン怪しいとにらんでいたのだ。死体を月に残したのも、警察挑戦しようとする彼の性格あらわれだった。でも決定的な証拠がない。8月中にベイトンの姿を見た者は地球上一人もなく、彼自身アリバイ証明できないと言っている。困った警察はウェンデル・アース博士相談した博士自身も、ヒビ割れたものではあるが歌う鐘を所有しており、その希少さを理解していた。 アース博士ベイトン会わせられたとき博士は、地球離れて宇宙行った者は身近にあるものを忘れてしまうと話した。そして自分持っている歌う鐘を、おもむろにベイトン放り投げた。鐘を受け取ったベイトンに対して博士投げ返してくれと言うベイトン投げた歌う鐘は、博士の手前に落ちて壊れたアース博士言った。「しばらく地球離れていた者は、重力強さ忘れてしまう」。ベイトン逮捕され博士事件解決した報酬としてヒビのない歌う鐘を要求した

※この「歌う鐘 The Singing Bell」の解説は、「アシモフのミステリ世界」の解説の一部です。
「歌う鐘 The Singing Bell」を含む「アシモフのミステリ世界」の記事については、「アシモフのミステリ世界」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「歌う鐘 The Singing Bell」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

歌う鐘 The Singing Bellのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



歌う鐘 The Singing Bellのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアシモフのミステリ世界 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS