機関銃の普及と軽機関銃の登場とは? わかりやすく解説

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機関銃の普及と軽機関銃の登場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 15:03 UTC 版)

軽機関銃」の記事における「機関銃の普及と軽機関銃の登場」の解説

19世紀末登場した当初機関銃は、現在の分類では重機関銃相当するもので、基本的に要塞陣地における防御兵器として位置づけられていた。当時ヨーロッパ諸国短期決戦志向して攻撃偏重し編制・装備採択しており、機関銃消費する膨大な銃弾部隊前進あわせて補給することの困難さもあって、日露戦争猛威を奮った後ですら、当初は必ずしも積極的に装備化されたわけではなかった。 しかし第一次世界大戦において塹壕鉄条網代表される陣地戦展開されるうになると、機関銃飛躍的に重要性を増すことになった陣地攻撃先立つ入念な準備砲撃でも防御側の機関銃を完全に撲滅することは困難で、そしてたった1挺の機関銃でも旅団規模突撃をも食い止めることができた。この結果塹壕によって防護された機関銃戦線膠着最大原因となった機関銃火線のなかで歩兵陣地攻撃を行う場合従来のように集団前進するのでは機関銃好餌となることから、部隊細分化して散開し地形地物利用しながら前進する必要があるこのような疎開隊形では、歩兵突撃による戦闘力著しく低下することから、歩兵部隊にも機関銃配備してこれを補うことが構想されるようになった。しかし従来機関銃重機関銃)は三脚などの大掛かりな銃架据え付けられて運用されるため、安定した連続射撃高精度遠距離射撃が可能である反面、その名の通り重く搬送の手間がかかり、小銃兵とともに迅速に前進するような攻撃的な運用には向いていなかった。このため攻撃部隊とともに前進できる軽量な機関銃として登場したのが軽機関銃である。 最初軽機関銃とされるのがマドセン機関銃だが、当初軽量さ評価したロシア帝国陸軍騎兵機関銃として採用したのみであった攻撃的に運用するための軽機関銃という点ではフランス軍FM mle1915軽機関銃嚆矢であり、1916年ソンムの戦いから本格的に使用されるようになったほか、翌年採択され戦闘群戦法基盤にもなった。またイギリス軍新開発ルイス軽機関銃装備化した一方ドイツ陸軍では、MG08重機関銃元に銃架外して二脚をつけたMG08/15装備化した。 これらの軽機関銃登場によって、攻撃時には軽機関銃火力中心となり、重機関銃がこれを支援するのに対し防御時には重機関銃火力骨幹となり、軽機関銃その間隙を埋め、そして攻防ともに小銃がこれら2種類機関銃援護するという、現代まで続く歩兵小部戦闘基本形成されることになったFM mle1915軽機関銃 ルイス軽機関銃

※この「機関銃の普及と軽機関銃の登場」の解説は、「軽機関銃」の解説の一部です。
「機関銃の普及と軽機関銃の登場」を含む「軽機関銃」の記事については、「軽機関銃」の概要を参照ください。

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