機関部重量増加対策等
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 13:11 UTC 版)
津軽丸型第4船 大雪丸(2代)・第5船 摩周丸(2代)と第6船の本船の3隻では、主機械と主発電機原動機に三井B&Wの26型機関が採用されたが、津軽丸型第3船までの川崎MANの22/30型に比べると重く、機関部全体で約100トンの重量増加となった。このため船体の一層の軽量化が求められ、第3船までは内部構造物だけに使用されていた溝形プレスを施した薄鋼板「コルゲートプレート」(ハット・プレート)が航海甲板の甲板室外板へ広く採用され、外観上の特徴となった。 ほぼ同時並行建造の摩周丸(2代)同様、寝台車航送への準備工事として車両甲板プラットホームから2等出入口広間への階段設置や、航海甲板後端後部消音器室後ろ側への歩行スペース拡張、鎖レバー・ブロック式甲種緊締具の部分導入も行われた。 当時最先端の自動化・遠隔操縦化技術の導入で、運航定員を先代の羊蹄丸の半数以下の53名とした。津軽丸型は年間3隻のペースで連続建造され、当初、6隻目の本船で建造終了の予定であったため、シリーズ最終船として、本船のみ船名のイニシャルを前部マストに表示しなかったとされたが、その後も続く客貨需要の増大に対応するため、第7船の十和田丸(2代)が追加建造されている。
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