機関車製造部門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/01/18 14:57 UTC 版)
「マシーネンバオ・キール」の記事における「機関車製造部門」の解説
1950年代から1960年代にかけて、ロッド式のディーゼル機関車を多数製造し、蒸気機関車との置き換えに使用された。 1965年、 ドイツ連邦鉄道(西ドイツ国鉄)から発注があり、機関車製造は新たな局面に入った。すなわち、動輪間の駆動力の伝達方式が、ロッド式からカルダンシャフト方式となったのである。製造から40年を経てもなお西ドイツ国鉄V90形ディーゼル機関車(DB Class V 90)など多くの機関車が使用されている。 1979年、第三世代の機関車の製造が開始された。外装は軽量なアングル材と平面の鉄板が目立つものとなった。主たる理由は製造コストの削減であったが、使用されるMTUのエンジンが高回転形であったためでもある。MaK・フォスロG1206形ディーゼル機関車( MaK / Vossloh G1206)はその例である。 多数の中庸な機関車とともに開発されたMaK G1201形ディーゼル機関車(MaK G 1201 BB)は数十年にわたって製造が続けられた代表作であり、新たな入換用バージョンが2007年になって発表されたほどである。 また、スイス のブラウン・ボベリ・シー(Brown, Boveri & Cie)から電装品を調達し、電気式ディーゼル機関車の製造を開始した。60両がオランダ鉄道の6400形(NS Class 6400)として製造された。 1992年、クルップ傘下の他の企業と合併し、会社名をクルップ・フェアケーアステヒニクGmbH(Krupp Verkehrstechnik GmbH)と改称した。1994年にはシーメンスに売却され、さらにシーメンス・レール・テクノロジー(Siemens Schienenfahrzeugtechnik、SFT)と改称された。 1998年10月1日、キールの工場とメアス(Moers)の支所はフォスロに売却された。そして、新たにフォスロ・レール・ビークル・エンジニアリング(Vossloh Schienenfahrzeugtechnik GmbH、VSFT)と改称された。フォスロ傘下となっても、製造された機関車にはMaKのロゴが使用された。2004年4月23日、さらにフォスロ・ロコモティブGmbHと改称された。 フォスロとキャタピラー社の船舶用エンジン部門は今もなおドイツの都市、キールを拠点にしており、ひきつづき自社の製品にMaKのイニシャルを付している。両社とも、キールにおける大きな就労口となっている。
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