横断道路計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 04:15 UTC 版)
「朝日岳 (飛騨山脈)」の記事における「横断道路計画」の解説
1960年代に富山県と長野県を結ぶ立山黒部アルペンルートの建設が本格化すると、周遊ルートから外れる宇奈月温泉など新川郡の経済的地盤沈下が危惧されるようになった。このため行きどまりとなっている宇奈月温泉から朝日岳を越え、蓮華温泉を結ぶ道路建設に向けた機運が高まった。1963年、宇奈月町がスーパー林道計画構想を立ち上げて林野庁へ陳情を開始。1969年には調査費が計上されたが、林道事業を所管する林野庁が「森林開発の効果は期待できない」としたほか、国立公園を所管する環境庁も「貴重な動植物などが損なわれる」として反対、計画は一時頓挫した。1974年、富山県は次年度予算で測量費を計上するとともに、1975年2月、スーパー林道期成同盟会総会を東京で開催するなど建設に向けた機運を高めたが、着工に結びつくことはなかった。 結局、1970年代にスーパー林道による横断道路構想は実現化しなかったが、富山・長野県間を結ぶ道路建設計画は地元の悲願として模索され続けている。その中の一つが「アルプス縦貫トンネル構想」であり、そのルートの一つとして朝日岳付近の地下を通過する「新川ルート」が模索されている。
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