楽しみの変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 13:58 UTC 版)
DX'er(DX受信を楽しむBCLのこと)には、無線技術の研究・開発や、根気強く最良のコンディションを待つこと、僻地等にキャンプして、最良となる受信環境をつくり(ペディションと言う)高度な受信をおこなうことなどを、ベリカードの収集よりも優先する人がいる。また、1970年代から1980年代にかけて流行したBCLブームを懐かしむ50歳代から60歳代の経済的に余裕が出てきた中高年世代による、懐古(昔を懐かしむ)趣味的な受信機の収集、あるいは特定の国に対する興味や関心により、その国の放送を聴くといった人もおり、幅広い楽しみ方があるのが特徴である。 BCLを楽しむために必要な技術やノウハウの多くは2020年現在、本などの出版がほとんど無い(あっても三才ブックス発行の専門誌程度)ことから、主に個人の試行錯誤や経験によって獲得されるものが多くなっている。このことは趣味としてのBCLに奥行きを与えるファクター(要因)である一方で、初心者がBCLに親しむための障害ともなっている。しかし今日ではそれぞれのサブテーマ毎にインターネット上のブログ等でこれらのノウハウ等が公開・共有化されることにより、従来のBCL書籍が果たしていた機能が、横に複数のサブテーマ毎に連携し、錯綜する一つのバーチャルコミュニティーにより果たされるようになっており、そういった記事の検索が選局にも似た“もうひとつのBCL”という側面を呈している。 日本での1970年代~1980年代のBCLの楽しみ方の主流は、個人によるベリカードの収集であったが、21世紀のBCLはブログなどを中心に受信記録を交換したり、通信技術やペディションを取りあげる、すなわち趣味を通じての人間的な交流を楽しむという面が大きくなっている。
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