栗田土満とは? わかりやすく解説

くりたひじまろ 【栗田土満】


栗田土満

読み方くりた ひじまろ

江戸中期歌人国学者宮司遠江の人。初名は求馬、通称民部。号は岡廼舎。賀茂真渕古学歌道を学ぶ。また本居宣長にも学んだ。著に『神代巻』『岡廼舎祝詞集』などがある。文化8年1811)歿、75才。

栗田土満

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/06 08:58 UTC 版)

栗田 土満(くりた ひじまろ、元文2年(1737年) - 文化8年7月8日1811年8月26日))は、日本国学者歌人岡廼舎(おかのや)。

生涯

元文2年(1737年)、遠江国城飼郡平尾村(現・静岡県菊川市中内田)にて、広幡八幡宮(現平尾八幡宮)の神主の子として誕生。

明和4年(1767年)、江戸賀茂真淵の門下となり、国学を本格的に学び始めた。真淵の死後は伊勢国を経て、本居宣長の薫陶を受けた。また、寛政2年(1790年)、故郷である平尾村に学び舎を創設し、「岡廼舎」「岡の屋」と呼称された。ここを拠点に、研究を行うとともに、国学や和歌を講じた。ここから歌人の石川依平[1]や栗田真菅、小國神社小国重年らを輩出した。孫弟子に松尾多勢子などがいる[2]。栗田自身も、『日本書紀』を解説する書籍など、多くの著書を著した。

文化8年(1811年)死去。享年75。

顕彰・史跡

平尾八幡宮には、栗田の業績を記念する石碑が建立されている。また、栗田の生家跡には、生誕地を示す標識が建てられている。

著作

  • 『岡屋歌集』
  • 『神代記葦牙』

脚注

  1. ^ 石川依平(読み)いしかわ・よりひらコトバンク
  2. ^ 『国学者伝記集成 続篇』国本出版社, 1935、p304

参考文献

  • 『内田のさと』郷土誌編纂委員会、1975年
  • 寺田泰政著『賀茂真淵――生涯と業績』浜松史跡調査顕彰会、1979年
  • 堀川録朗著『栗田土満略伝』栗田土満顕彰会、1990年
  • 『賀茂真淵と本居宣長』浜松市教育委員会、1994年
  • 横山富夫著『栗田土満翁』栗田土満顕彰会、1995年
  • 『近世における東遠国学の実情』菊川町史編纂委員会、1996年
  • 本居宣長記念館編『本居宣長事典』東京堂出版2001年
  • 『静岡県菊川町内田「名所・人物」100選』郷土を愛するうちだっ子はぐくみ協議会、2002年
  • 尾澤只一著『栗田土満翁伝』栗田土満顕彰会、2008年
  • 中根粛治・編『慶長以来諸家著述目録 和学家之部』(1893年、青山堂支店)

関連項目

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