東本町まちづくり事業
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東本町は1980年代前半までは周辺町村からも人を集める賑わいを見せていたが、国道8号沿いの郊外型店舗の開発が進んだこともあり、その後は歩行者数が激減した。 そうした状況への危機感から1991年(平成3年)から市と地元商業者が進めてきたのがこの構想であり、中心市街地の4 haを宿泊施設とオフィス空間(Aブロック、1.1 ha)、地元商業者による共同店舗(Bブロック、0.6 ha)、核テナントを誘致した商業集積地(Cブロック、2.3 ha)に再生するというもの。Aブロックは法定再開発、B・Cブロックは民間開発の形で計画された。国の特定商業集積整備法の適用も受け、中心市街地活性化形としては全国第1号である。 Aブロックについては当初はワシントンホテルを核として進められる予定だったが、駅前に別のホテルが開業するなど需要が飽和状態となったため頓挫し、1999年(平成11年)、ホテル建設自体が断念された。ホテル棟、業務棟、駐車場棟の3棟の予定だったが、業務棟(モーリエ2)、駐車場棟(モーリエ3)は2000年(平成12年)4月に完成。ホテル棟の代わりには地上9階建てでマンション・店舗のほか「市民プラザ」が入るA1棟(モーリエ1)が建設され、2001年(平成13年)3月に完成。多目的ホールや生涯学習施設を備えた市民プラザは同年6月1日にオープンし、諏訪町にあった柏崎公民館・勤労青少年ホームの機能が移転された。 モーリエ3(駐車場棟)の1階には2000年(平成12年)4月、映画館「柏崎シネマ」がオープンした(2005年9月に閉館)。 こうした施設完成後の2001年秋の調査では、東本町商店街の歩行者通行量が回復する結果となった。 事業に前後して本町通りの拡幅工事が行われ、1970年(昭和45年)4月から続いた一方通行規制も1998年(平成10年)10月に解除された。また、柏崎高校前の市道で「にぎわいの道づくり」が行われ、フォンジェのオープンに合わせてたまり場のある歩道やベンチが整備された。 なお、2007年(平成19年)の新潟県中越沖地震の際には隣接するえんま通り商店街が壊滅的な被害を受けたものの、当地区は再開発により新しい建物が多かったこともあり被害が比較的小さかった。 モーリエ3(左)とモーリエ1(右)を結ぶ連絡通路(2020年4月) Bブロックを中心に整備されたアーケード(2020年4月) フォンジェ ストリート棟と整備された市道(2021年5月)
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