東山を越える道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 07:18 UTC 版)
京都から東の山科盆地・近江盆地方面へ向かうには東山を越えなければならない。これには以下のようなルートがある。 山中越 左京区北白川から、瓜生山と大文字山の間の山中越を経て、大津市の志賀に至る。京都府道・滋賀県道30号下鴨大津線。志賀越の道とも呼ばれる。途中に比叡平の住宅地があり、比叡山頂に向かう比叡山ドライブウェイが分岐する。 日ノ岡越 東山区粟田口(蹴上)から、日ノ岡を経て山科区御陵に至る。京都府道143号四ノ宮四ツ塚線。旧東海道(現三条通)であり、地下を京都市営地下鉄東西線が通る。かつては京阪京津線が三条通の路上(峠の部分は三条通に接した南側の専用軌道上)を走っていた。また琵琶湖疏水もほぼこのルートに沿っている。 東山トンネル 国道1号(五条バイパス)、東海道本線、東海道新幹線はいずれも東山区南部からトンネルで東山を抜ける。トンネルの名はすべて「東山トンネル」である。国道1号東山トンネルは渋谷街道(京都府道116号渋谷山科停車場線)と重複している。国道1号東山トンネルの北側にある現在は歩行者用のトンネルがかつての渋谷街道のトンネル(花山トンネル)である。 滑石越 東山区今熊野から南東方向に東山を越えて山科区西野山に至る。京都府道118号勧修寺今熊野線。醍醐道とも呼ばれる。極めて細い道である。 稲荷山トンネル 伏見区深草の鴨川東出入口から、稲荷山トンネルを経て山科区西野山の山科出入口に至る。阪神高速8号京都線(新十条通)の一部である。 大岩街道 大岩街道(滋賀県道・京都府道35号大津淀線)は、伏見区深草から稲荷山と大岩山の間を越えて山科区勧修寺に至る。名神高速道路もこの大岩街道に沿って山科盆地に入る。このルートは、東海道五十七次(または大津街道)の一部である。また東山トンネル開通前の東海道本線はこのルートを迂回していた。廃線後の築堤跡は大部分がのちの名神高速道路の建設に使われた。
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