大岩街道とは? わかりやすく解説

大岩街道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 06:33 UTC 版)

大岩街道(おおいわかいどう)は、稲荷山桃山丘陵大岩山の間の峠道。京都府京都市山科区勧修寺伏見区深草を東西につないでいる。

概要

大津街道滋賀県道・京都府道35号大津淀線)の一部として、江戸方面から京都を通らずに大阪へ直行する東海道五十七次のルートであった。

1879年明治12年)より1921年大正10年)まで東海道本線が並行していたが、東山トンネル・新逢坂山トンネル開通に伴う経路変更により廃線となった。現在は同線の跡地を内包する形で名神高速道路が並行している。

一部の区間(国立病院機構京都医療センターから深草飯食町交差点)は、かつての「第三軍道」であり(詳細は師団街道を参照)、本来は、西岸寺前で伏見街道直違橋通)に接続する。

環境問題

大岩街道を挟んで隣接する稲荷山や大岩山を含めた地域では、以前より産業廃棄物不法投棄野焼きなどが行われ、住環境への悪影響が問題になっていたが、京都市が1996年平成8年)より立入調査や違法行為に対しての指導などを行った結果、野焼きなど環境汚染をおよぼす行為はほぼ無くなった。しかし依然として残る違反建築物があるため、2006年(平成18年)に「大岩街道周辺地域の良好な環境づくりの指針」を定め、引き続き対策が行われている[1]

大岩山における廃棄物については、2008年(平成20年)からは行政や住民を交えて本格的な取り組みがなされている。[2]※ 詳しくは、大岩山 (京都府)#環境問題を参照。 しかし2017年(平成29年)6月から11月にかけて、大岩山に大量の建設残土が持ち込まれて不法投棄されていたことが明らかになった。2018年(平成30年)の西日本豪雨の際に崩れたことで明らかになったものだが、大岩山とその付近は残土投棄の規制対象外となっており、不法投棄の業者に狙い撃ちにされているとの指摘がある[3]

脚注

  1. ^ 大岩街道周辺地域環境整備事業 - 京都市情報館(2009年12月8日付、2010年8月25日閲覧)
  2. ^ 大岩山展望所完成記念イベントの開催について(京都市伏見区) - 京都市情報館(2010年3月19日付、同年8月25日閲覧)
  3. ^ 西日本豪雨 京都・伏見の土砂崩れ 残土投棄、規制外地 業者狙い撃ち 毎日新聞 2018年8月23日

関連項目


大岩街道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 07:18 UTC 版)

東山 (京都府)」の記事における「大岩街道」の解説

大岩街道(滋賀県道・京都府道35号大津淀線)は、伏見区深草から稲荷山大岩山の間を越えて山科区勧修寺に至る。名神高速道路もこの大岩街道に沿って山科盆地に入る。このルートは、東海道五十七次(または大津街道)の一部である。また東山トンネル開通前東海道本線はこのルート迂回していた。廃線後築堤跡は大部分がのちの名神高速道路建設使われた。

※この「大岩街道」の解説は、「東山 (京都府)」の解説の一部です。
「大岩街道」を含む「東山 (京都府)」の記事については、「東山 (京都府)」の概要を参照ください。

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