東京2020大会の会場として
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「東京国際展示場」の記事における「東京2020大会の会場として」の解説
東京2020オリンピック・パラリンピックでは当初、メインプレスセンター(MPC)・国際放送センター(IBC)、オリンピックのレスリング・テコンドー・フェンシング、パラリンピックのボッチャ・パワーリフティング・パラテコンドーの競技会場として当展示場を使用する予定であったため、これにあわせる形で招致計画の立候補ファイルでも、屋外展示場等がある西展示棟の南側に延べ床面積約44,000m2、3層階の新施設を増築するとしていた。2014年(平成26年)6月17日の東京都議会にて、屋外展示場がある西展示棟の南側に、現行展示面積(2014年時点で約8万m2)の25%(約2万m2)程の広さの新棟を2017年度にも着工し、オリンピック前までに完成させるという計画が公開された。この新棟はオリンピックの開催時には報道陣向けのプレスセンターとして活用し、大会終了後は展示場に転用する計画とした。 しかしその後、IOCからの指摘があり、2015年6月のIOC理事会ではオリンピックのレスリング・テコンドー・フェンシング、パラリンピックのボッチャ・パワーリフティング・パラテコンドーの競技会場を千葉市の幕張メッセとすることが承認された。 一方で、大規模修繕や新展示棟建設工事、並びにオリンピック開催に伴い、展示棟がしばらく使用できなくなることから、この期間の国際会議や大型展示会の開催を外国の展示場に奪われたり、既存の展示会が開催できなくなるなどの影響が出ることが懸念された。この影響を最小限にするため、東展示場臨時駐車場の敷地に、延べ床面積約20,000m2、展示面積約16,000m2程度の仮設展示場を建設した。東京ビッグサイトが主体となって計画し、事業費は約100億円、デザインビルド方式で設計・施工業者を一括選定・発注し、2015年度に着工、2016年(平成28年)10月に完成し、東7、8ホールとして運用を開始した。10年間程度の運用を予定している。 また、オリンピック期間前後には展示場の使用ができなくなる事から、東京都は東京臨海高速鉄道りんかい線東京テレポート駅近くの臨時駐車場として使用している都有地に、展示面積約24,000m2の仮設展示場(青海展示棟)を建設し、2019年4月に開業した。当初はオリ・パラ終了後の2020年11月まで運営する予定であったが、しかしCOVID-19パンデミックの影響でオリンピックが1年間延期したことに伴い青海展示場の運営も1年延長され、2021年11月26日に営業を終了。12月に新・東展示棟が営業を再開することとなった。 2019年7月からオリンピック関連の一部占有が始まり、2021年7月から9月のオリンピック・パラリンピック開催中は全館が使用された。
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