李氏朝鮮による採用とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 李氏朝鮮による採用の意味・解説 

李氏朝鮮による採用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:43 UTC 版)

朝鮮」の記事における「李氏朝鮮による採用」の解説

李氏朝鮮初代国王李成桂1392年、明が冊封した高麗王の禑王昌王恭譲王廃位して高麗王位簒奪して高麗王を称した後、すぐに明に使節送ったが、洪武帝王朝交代したことで、国号変更するよう命じた。これをうけた李成桂は、重臣と共に国号変更計画し、「朝鮮」と「和寧」の二つ候補準備し洪武帝選んでもらった。「和寧」は李成桂出身地の名であったが、北元本拠地カラコルムの別名でもあったので、洪武帝は、前漢武帝滅ぼした衛氏朝鮮の名前であり、平壌付近古名である「朝鮮」を選んだ。そして李成桂権知朝鮮国事封じたことにより、「朝鮮」は正式な国号となった。「和寧」が単に李成桂出身地であるだけなのに対し、「朝鮮」はかつての衛氏朝鮮箕子朝鮮檀君朝鮮正統性継承する意味があったことから本命とされており、国号変更以前からそれを意識する儀式が行われていた。 国号が「朝鮮」という二文字なのは、中国冊封体制に、新王朝君主外臣として参加して一文字国号を持つ内臣より一等格下処遇与えられていることを意味する国号洪武帝選んでもらったことは、事大主義象徴していると揶揄されるが(例え黄文雄は、「李朝太祖李成桂は、『易姓革命』によって高麗朝を簒奪した事実実権支配獲得を明の太祖認知させるため、国家主権明に売り渡し、明の属国決め込んだ朝鮮国号王位明によって下賜されるかたちをとったのである」と述べている。)、新王朝が擬定した「朝鮮」の国号は、朝鮮初である檀君朝鮮朝鮮で民を教化した箕子朝鮮継承する意図があり、首都漢陽置かれたのは、檀君朝鮮箕子朝鮮舞台であるためである。新王朝は、檀君箕子直結させることにより、正統性拠り所にする意図持っていた。朝鮮という国名は、殷の賢人箕子が、周の武王によって朝鮮に封ぜられた故事に基づく由緒ある中国的な呼称であるため、洪武帝は、新王朝箕子伝統継承する忠実な属国」となり、自らは箕子朝鮮封じた周の武王のような偉大な賢君なりたい祈念した。したがって中国への事大主義国是とする新王朝が、周の武王朝鮮封じた箕子継承意図する朝鮮国号奏請したことは適切であった

※この「李氏朝鮮による採用」の解説は、「朝鮮」の解説の一部です。
「李氏朝鮮による採用」を含む「朝鮮」の記事については、「朝鮮」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「李氏朝鮮による採用」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「李氏朝鮮による採用」の関連用語

1
6% |||||

李氏朝鮮による採用のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



李氏朝鮮による採用のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの朝鮮 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS