江北図書館
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江北図書館(こほくとしょかん)は、滋賀県長浜市木之本町にある私立図書館(財団立)。滋賀県で現存する最古の図書館[2]であり、1907年(明治40年)1月8日に開館した。長浜出身の弁護士である杉野文彌(すぎのぶんや)が東京で苦学していた時に図書館に助けられたことから、郷里の人々に読んでもらおうと1902年(明治35年)に寄贈した3000冊で設立された「杉野文庫」から発展した[2]。
- ^ a b c d e f 『日本の図書館2015』(日本図書館協会, 2016年)pp.212-213
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- ^ a b c d e 「私立図書館112年 風前 滋賀・長浜 地域で運営 資金難・雨漏り…」『朝日新聞』2019年9月15日
- ^ a b 滋賀に105歳の私設図書館 長浜市の「江北図書館」貴重な本も多数、散逸が心配 財政難で苦心の運営 歴史遺産も未来図読めず 昭和初期の薫り アーチ形の窓『中日新聞』2012年6月19日
- ^ a b 「地域の無料開放評価 長浜の江北図書館 サントリー地域文化賞 館長受賞に喜び 支援協力も訴え」『中日新聞』2013年8月17日
- ^ a b c 貴重な史料守った「江北図書館」1世紀の歴史 新たな光も 滋賀大で進む研究 報告会で発表『中日新聞』2017年4月15日
- ^ a b c d 石田潤一郎, 吉見靜子 & 池野保 2009, pp. 142–143.
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- ^ 杉野文彌 1904
- ^ 江北図書館 2007, p. 10.
- ^ a b c d 江北図書館 2007, p. 17.
- ^ 明治40年文部省告示第16号(『官報』第7069号、明治40年1月24日、p.467)
- ^ 未詳 1907
- ^ 江北図書館 2007, p. 7.
- ^ a b c 江北図書館 2007, p. 14.
- ^ a b 平田守衛 1980, p. 87.
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- ^ a b 平田守衛 1980, pp. 82–83.
- ^ 冨田八郎の実家は冨田酒造である。
- ^ 「能捨の書棚 三品信(42) 篤志が生んだ読書の拠点 江北図書館」『東京新聞』夕刊2019年6月3日
- ^ a b c d 平田守衛 1980, p. 101.
- ^ 平田守衛 1980, p. 92.
- ^ 平田守衛 1980, p. 93.
- ^ a b c d 江北図書館 2007, p. 16.
- ^ 平田守衛 1980, p. 102.
- ^ 湖北の「知」守り100年、戦争・不景気乗り越え 県内最古の江北図書館『朝日新聞』2007年10月26日
- ^ 公益法人information での情報検索による(2016年8月8日閲覧)
- ^ 「長浜の弁護士 1902年に設立 江北図書館の歩み紹介」『中日新聞』2013年11月24日
- ^ 「江北図書館 創設の杉野文弥像 功績伝え余呉小に」『中日新聞』2017年3月7日
- ^ 「江北図書館 自分で考え、達成感を 読書感想文、折り紙をサポート」『滋賀夕刊』2016年7月31日
- ^ 「読書感想文のこつ 児童ら整理術学ぶ 木之本の江北図書館」『中日新聞』2019年8月7日
- ^ 「考えを視覚で整理 読書感想文学ぼう 長浜・江北図書館」『朝日新聞』2018年7月26日
- ^ 県内最古・長浜の江北図書館が「野間出版文化賞特別賞」受賞 長浜経済新聞(2022年11月4)2023年1月10日閲覧
- ^ 第4回 野間出版文化賞が2022年11月4日に決定いたしました!講談社(2023年1月10日閲覧)
- 1 江北図書館とは
- 2 江北図書館の概要
- 3 特色
- 4 歴史
- 5 脚注
- 6 外部リンク
杉野文庫
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東京市弁護士会で副会長を務めていた弁護士の杉野文彌は、1902年(明治35年)に故郷の滋賀県伊香郡余呉村(現・長浜市余呉町)中之郷に蔵書3,000冊の杉野文庫を設置した。杉野は弁護士を目指して東京法学院(現・中央大学)で学んでいた時に大日本教育会附属書籍館の便利さを実感し、自身が後に成功した暁には図書館を建設したいという考えを持っていたのである。明治・大正期の滋賀県に数多く設立された図書館の中で、設立者の図書館の利用体験が元になって設立された図書館は江北図書館のみである。 しかしこの文庫は利用者数が少なかったため、1904年(明治37年)7月に伊香郡の郡庁所在地の木之本村(現・長浜市木之本町)に移転させた。伊香郡役所の一角を借りて杉野文庫図書縦覧所と改称し、伊香郡長の林田民次郎が管理者の地位に就いている。木之本には北国街道と北国脇往還の分岐点があり、古くから宿場町として栄えたうえに、明治時代に入ると伊香郡の中心地として紡績業が栄えていた。
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