末期ビザンティン建築の特徴とは? わかりやすく解説

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末期ビザンティン建築の特徴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 19:57 UTC 版)

ビザンティン建築」の記事における「末期ビザンティン建築の特徴」の解説

末期ビザンティン建築建築的関心修道院建築にあったが、そのほとんどは既存教会堂増築・改築であったこの際外部ナルテクス廊下状の前室空間)か礼拝供され通路状の建物回され、ポーティコ(列柱のある玄関またはアーケード)つきの正面形成することが多く、この形状ヴェネツィアからもたらされたのではないかとの指摘がある。 ポーティコ付ファサードは、教会堂以上に住居建築採用されコンスタンティノポリスのポリフィロゲニトゥス宮殿(現・テクフルサライ)にもこの形状認められる12世紀後期考えられるこの宮殿は、3階建てテオドシウス2世城壁の間に建設され中庭面した北側城壁連続する南側にポーティコ付正面認められるテッサロニキは、パレオロゴス朝初期繁栄し始め首都での停滞期の間も修道院付随する建築活動活発に行われた。そのため、末期ビザンティン建築を知るうえで重要な建築物いくつか残っている。1315年創建されたハギイ・アポストリ教会堂同時代それより早い時期建てられたと思われるハギア・エカテリニ教会堂は、ともに典型的な円柱式内十字型教会堂であるが、三面ドームを頂く吹き放しのポーティコ状廊下囲われ(現在では吹き放しではなくガラス戸嵌め込まれている)、その四隅にドームけている。教会建築における、このような歩廊機能はっきりせず首都では墓所使われたようであるが、テッサロニキではそのような機能認められない1262年東ローマ帝国移譲されミストラには、ミストラ型と呼ばれる教会堂建設されている。パナギア・オディギトリア聖堂(アフェンディコ聖堂)はブロントシオン修道院中央聖堂として使われその後ミストラ建設され教会模範となったミストラ型」の最初のモデルで、1階円蓋バシリカ平面を持つが、2階内接十字型平面を持つ特殊な形式である。13世紀バシリカとして建設されアギオス・ディミトリオス聖堂は、15世紀ミストラ型として改修された。

※この「末期ビザンティン建築の特徴」の解説は、「ビザンティン建築」の解説の一部です。
「末期ビザンティン建築の特徴」を含む「ビザンティン建築」の記事については、「ビザンティン建築」の概要を参照ください。

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