未承認国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 09:47 UTC 版)
「日本が承認していない国一覧」の記事における「未承認国」の解説
サハラ・アラブ民主共和国( MINURSO監視下の西サハラ地域) 1976年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、45か国から継続的に国家承認を受けている。西サハラ全域の領有権を主張するが、現状の実効支配地域は西サハラの約3割に留まり、残りの約7割はモロッコの実効支配下にある。 日本政府はサハラ・アラブ民主共和国政府を承認しておらず、両政府間の窓口となる関係機関も設置していない。同時にモロッコが主張する西サハラの領有権も認めておらず、西サハラの主権帰属は「国際連合西サハラ住民投票ミッション(MINURSO)により解決する問題」としている。外務省が発表する「渡航情報」は、西サハラ全域を「西サハラ地域」という中立的地域として扱っており、サハラ・アラブ民主共和国の実効支配区域については「ポリサリオ戦線支配地域」と表記している。 アブハジア共和国( ジョージア・アブハジア地域) 1992年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、5か国から国家承認を受けている。 「日本とアブハジアの関係」も参照 日本政府は、「ジョージア領土の一体性を尊重する」との立場から、アブハジア地域をジョージアの一部と認識している。その為、アブハジア共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。 南オセチア共和国( ジョージア・南オセチア地域) 1991年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、5か国から国家承認を受けている。 日本政府は、「ジョージア領土の一体性を尊重する」との立場から、南オセチア地域をジョージアの一部と認識している。その為、南オセチア共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。 北キプロス( キプロス北部のトルコ系実効支配地域) 1983年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、トルコのみから国家承認を受けている。 日本政府は、北キプロスが「トルコ軍の侵攻で占領され、一方的に独立宣言した地域」であり、キプロス共和国の一部としている。その為、北キプロス・トルコ共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。 ソマリランド共和国( ソマリア北部) 1991年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、国家承認をしている国はないものの、9ヶ国・地域と非公式な交流がある。 日本政府は「2012年にソマリア暫定連邦政府が統一政権に移行した」としている。その為、ソマリランド共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。 ドネツク人民共和国( ウクライナ・ドネツィク州の親ロシア派武装勢力実効支配地域) 2014年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、ロシアのみから国家承認を受けている。 日本政府は、「ウクライナ領土の一体性を尊重する」との立場から、ドネツィク州をウクライナの一部と認識している。その為、ドネツク人民共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。 ルガンスク人民共和国( ウクライナ・ルハーンシク州の親ロシア派武装勢力実効支配地域) 2014年に独立宣言。国連加盟193か国のうち、ロシアのみから国家承認を受けている。 日本政府は、「ウクライナ領土の一体性を尊重する」との立場から、ルハーンシク州をウクライナの一部と認識している。その為、ルガンスク人民共和国を国家承認せず、政府間の窓口となる関係機関も設置していない。
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