服役中の状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 03:50 UTC 版)
「アンネシュ・ベーリング・ブレイビク」の記事における「服役中の状況」の解説
2014年現在、オスロ近郊の刑務所に服役しており、所内の待遇改善を求めてハンガーストライキを計画しているとの連絡が、手紙によりフランス通信社にもたらされている。ただし、この待遇改善とは、刑務所内で利用できるテレビゲーム機を「PlayStation 2からPlayStation 3へ変更し、面白いゲームソフトを与えよ」という趣旨の異質な内容となっている。2016年、刑務所内で他の受刑者と隔離されており、自らに対する処遇が欧州人権条約に違反するとしてノルウェー政府を相手取り裁判を提起し、4月20日にオスロ地方裁判所が処遇改善の必要性と訴訟費用の支払いを政府に命じ、同受刑者の訴えの一部を認める判決を下した。双方とも判決を不服として控訴し、2017年3月1日、控訴裁判所は受刑者の全ての訴えを退け政府側が逆転勝訴した 。2017年、上告審でも最高裁判所は訴えを退けたため、同受刑者は6月8日に欧州人権裁判所(European Court of Human Rights)に提訴する意向を示した。 2017年6月9日、フィヨトルフ・ハンセン (ノルウェー語: Fjotolf Hansen)と公式に改名したことを弁護士が明らかにした。改名の理由については明らかにしていない。 2022年、刑期が10年を過ぎたことから、ブレイビクはノルウェーの法律に基づき仮釈放の申請を行った。司法当局は同年1月18日から3日間にわたりブレイビクを法廷を開いて審理を実施。この法廷は安全上の理由から刑務所の体育館に特設された。ブレイビクは黒のスーツに白いシャツ、金色のネクタイ、髪はスキンヘッドという姿で、手に「われわれ白人民族に対するジェノサイドをやめろ」と英語で記したプラカードを持って入廷。3人の判事に向けてナチス式敬礼を行った。審理中、ブレイビクは事件を起こした理由をネオナチ運動に洗脳されていたためであり、自分に責任はないと主張した。ノルウェーの裁判所は2月1日に受刑者の仮釈放申請を却下した。
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