最終回裏二死から9点差を跳ね返す
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「全国高等学校野球選手権大会に関するエピソード」の記事における「最終回裏二死から9点差を跳ね返す」の解説
地方大会では9回裏二死から大逆転劇が繰り広げられることもある。例えば、1985年(第67回大会)7月25日の埼玉県予選5回戦の城西大川越と秀明高校の試合では、7-1で城西大川越がリードの状況で、9回裏の秀明の攻撃を迎えた。二死無走者から、失策と四球を挟み、7連打で7点を奪い、逆転サヨナラとなった。 1998年(第80回記念大会)7月26日の秋田県予選決勝での金足農と秋田商の試合では、6回を終わって6-16と秋田商が大量リードしていた(高校野球のルールで決勝以外でこの点差であれば、コールドゲームが成立し、秋田商の勝利となる)。ところが7回以降、金足農が2点,4点,5点と加点し、10点差を逆転して3年ぶり3回目の甲子園出場を決めた。 2014年(第96回大会)7月27日の石川県予選決勝での星稜と小松大谷の試合では、8回を終わって0-8と小松大谷がリードしていた。これも準決勝までであればコールドゲームで試合終了であった。だがこの試合は決勝戦であったため、コールドゲームを適用せずに最終回の9回まで続行、星稜は敗色濃厚と思われた9回裏に9点を入れてサヨナラ勝ちし、2年連続17回目の甲子園出場を決めた。県大会の決勝で最終回だけで大量9点差を逆転サヨナラ勝ちという、この空前絶後な試合展開は無論史上初で今後も再現不可能と言われている。 2002年(第84回大会)7月20日の大分県予選2回戦の緒方工と中津北の試合は天候がそれほど良くない状況で行われ、9回に雨が激しくなり、投手の制球が乱れ、緒方工は7点を追加して14-5となりダメ押しをしたかと思われた。ところが、この状況は相手投手にとっても同様であり、9点差で迎えた9回二死満塁から、タイムリーヒットで2点、5連続四球による押し出しで4点、遊撃手の失策で1点、そして3点タイムリーで計10点を奪い、14-15で逆転サヨナラとなった。
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