最初の配置による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 05:14 UTC 版)
無仕掛け 初期状態で盤面に攻め方の駒が全くない詰将棋。 無防備図式 初期状態で盤面に玉方の駒が玉だけしかない詰将棋。 裸玉 無仕掛けの無防備図式。つまり、初期状態で盤面に玉将1枚だけ配置されている詰将棋。伊藤看寿の『将棋図巧』第九十八番が最初のものである。 単騎図式 初期状態で攻め方の駒が一枚だけしかない詰将棋。盤面にある場合と持ち駒の場合に大別され、持ち駒の場合は必然的に無仕掛けと複合する。 一色図式 初期状態の盤面に、玉将のほかは同じ種類の駒だけが配置されているもの。その種類の駒は最大数配置し、持ち駒に残さない(玉方と攻め方のどちらに配置してもよい)。玉将と飛車2枚を使った一色図式を「飛車一色図式」のように、駒の種類をつけて呼ぶ。 七色図式 初期状態で玉将のほかは飛車・角行・金将・銀将・桂馬・香車・歩兵の七種の駒が一枚ずつ使用されている詰将棋。盤面のみに使用されている場合と持ち駒も含めた場合に大別される。また、盤面で七種が一枚ずつ使用されていれば持ち駒は問わない場合もある。成銀・成桂・成香はその駒である必然性がない限り配置してはいけないのがマナー。 飛角図式 初期状態で盤面に玉将と飛車(竜王)・角行(竜馬)各2枚の合計5枚だけが配置されている詰将棋。持ち駒に制限はない。 大駒図式・ 小駒図式 大駒図式は初期状態で玉将・飛車(竜王)・角行(竜馬)以外の駒が盤面にも持ち駒にも含まれない詰将棋。飛角図式と異なり、盤面に4枚全てを配置する必要はない。小駒図式はその逆で、初期状態で大駒が盤面にも持ち駒にも含まれない詰将棋。初代大橋宗桂の作品に既に小駒のみの詰将棋が存在する。 貧乏図式 初期状態で金将・銀将が盤面・持ち駒に含まれない詰将棋。「金銀がない」ことの連想からこの呼び名がついた。成銀・成桂・成香・と金は金将と同じ動きをするが、これらも省いた物を特に「清貧図式」という。 握り詰め 駒箱から適当な駒を選び、選んだ駒で盤面と攻め方の持ち駒を構成して作る詰将棋。浦野真彦が得意とする。 豆腐図式 初期状態で盤面に玉将・歩兵・と金だけが配置されている詰将棋。と金の「と」と歩兵の「歩」の語呂から「豆腐図式」と命名された。1953年(昭和28年)に黒坂隆身が『風ぐるま』に発表したものが最初。 鶯図式 初期状態で盤面に玉将・桂馬・香車・歩兵(成駒を含む)だけが配置された詰将棋。「王歩桂香」を「オウホケキョ」と読み、ウグイスの鳴き声「ホーホケキョ」に掛けたもの。 実戦初形 1-3段目に玉方の駒が初期配置の状態で並べられた詰将棋。1981年(昭和56年)に内藤國雄が神戸新聞に発表したものが第1号局。 一種持ち駒 初期状態で持ち駒が1種類の駒を全て(銀将4枚や歩兵18枚など)使用した詰将棋。
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