最も遠い銀河団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 23:53 UTC 版)
歴代の最も遠い銀河団銀河団日付赤方偏移 (z)後退速度 (km/s)備考CL J1449+0856 (ClG J1449+0856) 2011年- 2.07 JKCS 041 2009年-2011年 1.9 XMMXCS 2215-1738 2006年-2009年 1.45 XMM-XCS 2215-1738は、それまで発見された最も質量の大きい初期の銀河団でもあった。 ISCS J143809+341419 2005年-2006年 1.41 XMMU J2235.3-2557 2005年 1.393 RDCS 0848+4453 1997年- 1.276 ClG 0848+4453は、RDCS J0849+4452とともに二重銀河団を形成する 。 3C 324の周りの銀河団 1984年- 1.206 当時、この銀河団で最も明るい銀河である3C 324は、クエーサー以外で最も遠い銀河であった。 Cl 1409+524 1960年-1975年 0.461 1960年の3C 295の赤方偏移の測定により、その銀河団の位置も確定した。3C 295は、当時最も遠い銀河でもあった。 Abell 732 1951年-1960年 0.2 61 000 この銀河団で最も明るい銀河は、当時、最も遠い銀河でもあった。 Abell 1930 1936年-1951年 0.13 39 000 この銀河団で最も明るい銀河は、当時、最も遠い銀河でもあった。 ふたご座銀河団 1932年-1936年 0.075 23 000 この銀河団で最も明るい銀河は、当時、最も遠い銀河でもあった。 WH Christie's Leo Cluster 1931年-1932年 19 700 この銀河団で最も明るい銀河は、当時、最も遠い銀河でもあった。 Baede's Ursa Major Cluster 1930年-1931年 11 700 この銀河団で最も明るい銀河は、当時、最も高い赤方偏移を持つ銀河でもあった。 かみのけ座銀河団 1929年-1930年 0.026 7 800 この銀河団までの距離は、内部にあるNGC 4860によって求められた。 ペガスス座銀河団 1929年 0.012 3 779 この銀河団で最も明るい銀河は、赤方偏移の測定に用いられた。これが発表された直後、赤方偏移は遠くの天体の距離の測定に用いられることが受け入れられた。 くじら座銀河団 1921年-1929年 0.006 1 800 この銀河団の赤方偏移の測定のために、NGC 584が用いられた。 おとめ座銀河団 1784年-1921年 5900万光年 z=0.003 1 200 当初は、「星雲」の群として記載され、1920年代まで銀河とは認識されなかった。だが、1910年代にこの銀河団を構成する銀河までの赤方偏移が初めて測定された。おとめ座銀河団までの距離は、1930年代に初めて明らかとなった。 2003年に、RDCS 1252-29がz=1.237と最も遠いrich clusterであることが発見され、2005年まで続いた。 1999年、銀河団RDCS J0849+4452がz=1.261を持つことが発見された。 1995年と2001年、3C 294の周りの銀河団がz=1.786を持つことが発表された。 1992年、クエーサーCl 0939+4713の背後に銀河団があることが発見された。クエーサーはz=2.055と測定され、銀河団も同程度であると推定された。 1975年、3C 123とその銀河団がz=0.637と誤決定された(実際はz=0.218) 。 1958年、銀河団Cl 0024+1654及びCl 1447+2619の赤方偏移がそれぞれz=0.29及びz=0.35であると推定された。しかし、これらは分光学的に決定されたものではなかった。
※この「最も遠い銀河団」の解説は、「銀河団の一覧」の解説の一部です。
「最も遠い銀河団」を含む「銀河団の一覧」の記事については、「銀河団の一覧」の概要を参照ください。
- 最も遠い銀河団のページへのリンク