是安吐血の局とは? わかりやすく解説

是安吐血の局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 06:01 UTC 版)

伊藤宗看 (初代)」の記事における「是安吐血の局」の解説

檜垣是安伊藤宗看対局であるが、角落ち香落ち二番勝負だった。が、どちらを先に指すか規定もなく、仕方がなく振り駒決めたという。これが今の振り駒始まりであるとされる。 これによって、始まった二番勝負だったが、最初は右香落ち対局。宗看の必勝の手合割であったが、結果是安勝利家元権威を守らんと、次局、背水の陣挑む事になる。 角落ちで望む二番目は、鬼気迫る終盤戦の末、宗看の勝利。これによって、精気使い果たした是安吐血し死んだとされるが、実際にはこの対局七年後に是安棋譜残っている。

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是安吐血の局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/20 06:08 UTC 版)

檜垣是安」の記事における「是安吐血の局」の解説

初代大橋宗桂幕府おかかえ(現在で言う名人)となり、その地位二代大橋宗古引き継がれ家元制が成立したことに是安は異を唱え、自らに譲るべしと宗古に挑戦状送った。宗古は門下生娘婿初代伊藤宗看立てて是安迎え撃つこととした。これが争い将棋起源であるとされることがある是安これまでに宗看と角落ち香落ち何度も対戦していたが、角落ちでは是安全勝香落ちでようやく指し分けであった是安は、平手で宗看を倒して家元地位を奪うべく、対振り飛車雁木戦法後述)という新戦法考案していた(当時平手では後手振り飛車選択するのがセオリーだったため、これを狙い撃つための戦法)。しかし、宗古の意向により、平手ではなく、右香落ち角落ちどちらも上手は居飛車で戦うのがセオリー)の二番勝負とされてしまい、是安泣く泣く雁木戦法封印して戦うこととなった対局は、1652年8月行われた。右香落ち角落ちのどちらを先に指すかを駒を振って決め、右香落ちが先となった振り駒起源と伝わる)。 一局目の右香落ちは、8月5日行われた相居飛車で6七と5七に銀を並べ二枚銀構え雁木戦法とは異なるが、現在で言う雁木囲いに近いもの)を採用し袖飛車からの攻め決まって是安勝利した勢いに乗る是安は、香落ち勝ったのだから平手での勝負受けよ角落ち負けるようなことがあれば将棋辞める、などと宗看を挑発ひとまず事前に決めた通り角落ちを指すこととなったものの、もし角落ちでも是安勝って連勝となれば、次はいよいよ平手勝負せざるを得ない平手ならば是安得意の雁木がついに日の目を見る家元地位賭して宗看は決死覚悟角落ち対局臨んだ角落ち対局8月8日行われた是安三間飛車から乱戦となり、両者一進一退の攻防続いた161手にも及ぶ戦いの末に是安投了生涯賭した激闘によって精根尽き果てた是安は、投了同時に血を吐き、これが原因となって一年後死んだ打倒家元向けて是安創案し秘策雁木戦法家元相手使われることはなく、かくして宗古・宗看の家元地位すんでのところで守られた。 この一戦は、是安吐血の局(吐血戦い吐血一戦とも)と言う名で講談題材となり、現代に伝わる。 しかしながら、現在では、是安吐血の局は大幅に脚色されたものではないかとされている。この対局7年後1659年7月22日是安石井承意と対局し棋譜残っているため、この対局原因死んだというのは事実ではないと考えられる

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