映画図書館
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2011年5月に映画評論家の花本マサミが死去すると、花本の遺族から遺品が八丁座に寄贈された。花本の遺品である10,000冊を超える書籍や、序破急社長の蔵本順子が父の代から収集していた10,000枚以上のポスターを中心にして、2013年9月19日には福屋10階に八丁座映画図書館を開館させた。映画に特化した図書館は全国でも珍しく、西日本では初だという。 名作映画の台本、映画関連書籍、パンフレット、ポスターなど、計10,000点以上を揃えていた。図書館の床面積は約120m2。書籍約3,000冊、パンフレット約4,000冊、雑誌など約2,000冊は常時閲覧可能な状態で配架されており、1,000枚以上あるポスターも常に十数枚を掲示していた。資料の貸出は行っていない。広島県安芸郡坂町の中央精機で1950年代に生産されていた映写機2台(1951年型・1953年型)も寄贈されている。 八丁座の蔵本順子館長は俳優の高倉健の大ファンである。2014年11月10日に高倉健が死去すると、遺作『あなたへ』のポスター、鉛筆で書き込みがある『鉄道員』の台本、高倉健に関する映画雑誌やパンフレットなど約30点を展示した。 2015年8月には映画図書館内で「マリリン・モンロー展」を開催し、オークションでは展示された40点のうち約30点が落札された。12月には『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開に合わせて、スター・ウォーズを核とするSF関連作品のポスター・人形など約40点が展示された。福屋による10階フロアの改装にともなって、2016年2月21日をもって映画図書館が閉館。跡地は「商業藝術」によるレストラン「アンダー ザ スカイ」となった。映画図書館には2013年の開館からのべ7,500人が来館した。
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