明徳版本系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 14:11 UTC 版)
良鎮らによって製作されたもので、木版印刷によって製作された。明徳年間に刊行されたことから「明徳版本」と呼ばれている。多数の僧侶や皇族・貴族による識語が収録されている。後代に製作された絵巻物の中にはこの版本を手本に描かれたものも存在する。また、江戸時代になって清涼寺所蔵の絵巻物の内容を写し、版本とした「享和版本」(享和元年・1801年)もある。
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清凉寺本(京都府):重要文化財 応永24年(1417年)作。詞書は、上巻巻頭名号は後小松天皇、序・第一段ほか堯仁法親王、第4段義円(足利義教)、二条持基、一条実秋など。下巻第1段足利義持、識語崇賢門院、細川満元、山名時煕、赤松義則、六角満高、斯波義重など、当時の朝廷や幕府の有力者が多数染筆している。絵巻紙背に絵師名を記した押紙が貼られており、六角寂済(上巻第1,2段)、粟田口隆光(上巻第3段、下巻第10段)、藤原光国(上巻4,5段)、藤原行広(上巻第6段、下巻第8段)、永春(上巻7,8,9段、下巻4,6,7段)、藤原行秀(下巻第1,2,3,5,9段)だと判明し、彼らも当時最高クラスの絵師たちである。崇賢門院による息子の後円融天皇追善、または足利義持による足利義満追善のため制作された。制作年、詞書の染筆者、絵師名とその担当部分がすべて判明するのは極めて稀で、室町時代中期の基準作として貴重。 禅林寺本(京都府):重要文化財 法明寺本(大阪市平野区) ハーバード美術館本(フォッグ美術館本)(アメリカ合衆国) 大念仏寺本(明徳版本、平野本)(大阪府):重要文化財 池田家本 大原本 応永版本(故小林文七氏蔵、焼失) 長寿寺本(東大阪市) 旧来迎寺本(三重県) 佐太来迎寺本(大阪府守口市) このほか、安楽寺(奈良県)には掛幅本の融通念仏縁起絵(重要文化財)がある。
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