昇圧から廃車まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/26 03:30 UTC 版)
「奈良電気鉄道デハボ1100形電車」の記事における「昇圧から廃車まで」の解説
「予備特急車の予備」運用の終了後、モ671・672はロングシート化され、更に1969年の京都・橿原線の昇圧時には、車齢が20年前後で車体が十分継続使用に耐えるものであったことから昇圧工事の対象車となった。これに伴い、京都寄り運転台を撤去の上で主電動機を本来は奈良線600系用の三菱電機MB-213-AFに、制御器を新製の三菱電機AB自動加速制御器に、ブレーキは中継弁付のAMAR(ARブレーキ)へそれぞれ交換・改造して400系のモ400形403・404(2代目)になった。 また、ク571 - 574は主幹制御器を三菱AB用に、ブレーキを中継弁付のACARへ交換、昇圧に伴い電動車に搭載しきれなくなった補機類を集約分散搭載、さらにク574は台車を廃車となったモ430形からの発生品である住友製鋼場84A-34-BC3釣り合い梁式台車をローラーベアリング化改造したものに交換されて同系のク300形301 - 304(2代目)に、それぞれ改番された。 これらはモ400形とク300形で2両固定編成を組み、生駒線などの支線区を中心に運用されたが、老朽化が進んだことと大型の8000系の増備に伴い余剰となった中型の800・820系がそれら支線区へ転用されるようになったことなどから、ク301は1976年に、モ403・404、ク302-304は1977年にそれぞれ廃車され、順次解体された。 そのため全車とも現存しない。
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