昇圧に伴う1000系への改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 08:47 UTC 版)
「南海11001系電車」の記事における「昇圧に伴う1000系への改造」の解説
1973年10月、貴志川線を除く南海線で架線電圧の直流600Vから直流1,500Vへの昇圧が行われることとなった。しかし他の系列と違い、11001系は初期高性能車であり、直流600V専用として設計されていた主要機器類、特に主電動機と主制御器の改造が困難であった。このため特急の運用に必要な最低限の両数のみ、車体を流用して主要機器類等の大改造(詳細は後述)を実施することとし、後期車のうち車齢の若いラストナンバーから逆順にモハ11001形8両、モハ11100形16両を抽出の上、6連4本に再編成して1000系へと改称された。一方、それ以外の23両については1973年から1974年にかけて除籍することとし、11001系は形式消滅した。 除籍車は順次解体が進められたが、昇圧が困難であるだけで、製造から10〜20年程と車齢が若く状態も良好であったことから、モハ11001形初期車3両(11001・04・08)・後期車6両(11009〜14)の計9両が京福電気鉄道福井支社(現・えちぜん鉄道)へ譲渡され、同社3001形となった。
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