旧渡島大野駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 04:10 UTC 版)
駅名は、所在地である旧大野町に旧国名の「渡島」を付したもので、1942年(昭和17年)に「本郷駅」から改称された。当駅は旧本郷村の反対に遭い本郷村を通らず旧市渡村に作られており、また駅開業に先立つ1900年(明治33年)に本郷村や市渡村などは合併して大野村となっていたが、駅名は本郷が採用された。 構造 七飯駅管理(夜間連絡先は五稜郭駅)の無人駅であった。単式ホーム・島式ホーム複合型の2面3線を有する地上駅であり、互いのホームは両ホーム北西側を結んだ跨線橋で連絡していた。駅舎側(構内西側)から1、3、4番線で、1番線が単式、3、4番線が島式ホームとなっていた。 のりば1■函館本線 長万部方面 3・4■函館本線 函館方面(4番線は待避線) 1983年(昭和58年)時点では4番線の外側の側線、および1・3番線の間の中線(2番線)はそれぞれ貨物列車用の副本線となって運用されていた。そのほか4番線の外側に函館方からさらに分岐し、3線に分かれる側線も有していた。 1993年(平成5年)時点では4番線の外側、及び1、3番線の間の中線(2番線)、各1線を側線として有していた。このうち、少なくとも3番線の外側の側線は2013年3月時点で現存していた。そのほか1番線旭川方から分岐し2線に別れる側線を1線、4番線の外側に側線を1線有した。 駅舎 駅舎は構内の南西側(旭川方面に向かって左側)に位置し、単式ホーム中央部に接していた。有人駅時代の駅舎は改築され出入口上部の合掌や左右対称の出窓があるログハウス風の建物となっており、駅舎内にトイレを有していた。有人駅時代には「水田発祥八郎沼公園のある駅」と記載された駅スタンプが設置されていたが、2008年(平成20年)時点では無くなっていた模様である。新幹線用の新駅舎設置のため、2012年(平成24年)に仮設の駅舎が設けられ、旧駅舎は解体された。駅の銘板と駅施設である煉瓦造りの作業小屋については、保存されることとなっている。なお、新駅舎は当初は2015年(平成27年)6月に完成する予定であったが、工事の遅れで同年9月3日に延期された。 駅前(2011年8月) ホーム 駅構内 新幹線駅工事のため設けられた仮設駅舎(2012年5月)
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