日栄として創業
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創業者の松田一男は1922年に京都府大山崎町に生まれ、立命館大学を卒業後、北陸銀行に入行。13年勤務した後、旅館業などを経て1963年に「金商」を個人創業。1970年3月、株式会社日栄を設立。主要業務は中小企業に対する無担保の小口・短期融資である。 1990年11月に店頭公開、1993年12月には京都証券取引所、大阪証券取引所二部に上場、1995年3月に東京証券取引所二部に上場し、翌年9月には東証一部へ昇格するなどバブル不況期にあっても躍進を続け、1998年前後には商工ファンド(現:SFCG)を上回る業績で商工ローン最大手に君臨した。これはバブル崩壊後、低金利時代での資金調達が容易となり出資法ギリギリ(グレーゾーン金利)の高金利設定で利ざやを稼ぎ、銀行の貸し渋りにより資金繰りの悪化した中小企業が増えて商工ローンの需要が拡大したためである。また、連帯保証人から取り立てるなど容赦の無い債権回収で高い回収率を誇ったことなどが挙げられる。この時期には第一勧業銀行・富士銀行(現:みずほ銀行)、三菱UFJ信託銀行(旧三菱信託銀行・東洋信託銀行)から大口融資を受けていた。 しかし、1999年10月より強引な取り立て手法がマスコミで大きく報道されることとなり(→#取り立て問題)、企業イメージは凋落した。一時は1万円以上をつけていた株価は一気に大暴落し、その後も株価は下がり続け、2001年12月を最後に1000円以上をつけることがなくなった。
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