日本語による和声教科書とは? わかりやすく解説

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日本語による和声教科書

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 04:11 UTC 版)

和声 理論と実習」の記事における「日本語による和声教科書」の解説

翻訳ではない日本語による最初和声教科書は、1908年出版され福井直秋の『和声初歩』である。その後山田耕筰田中敬一教科書などが出版された。 戦後1950年出版され長谷川良夫大和声学教程』(音楽之友社)と1954年諸井三郎機能和声法』(音楽之友社)には共にルードルフ・ルイ、 ルートヴィヒ・トゥイレ共著の『和声学』(山根銀二ほか訳)の影響がある。1959年下総皖一和声学』(全音楽譜出版社)にはヒンデミット影響がある。これらはいずれドイツ和声学をもとにしている。これに対して池内友次郎フランス和声法日本紹介した池内方法はのちに出版され池内友次郎編の『和声課題集』と『和声実施集』上下巻の3冊(1989年1990年)によって知られる池内後継者目される島岡譲1958年外崎幹二との共著和声原理実習』(音楽之友社)でドイツ、フランスいずれの表記法とも異な和音転回形明示する記号考案した。この和音記号方式は『和声 理論と実習』(通称芸大和声』)によって継承され日本語による音楽教育現場で定着した島岡はさらに1982年から1988年にかけて『音楽理論実習』全3巻および『別巻』全3巻音楽之友社から出版している。これは学問として価値の高いものである難解にすぎる弊がある。島岡後輩にあたる矢代秋雄野田暉行日本独特の島岡による転回形明示継承していない。それぞれ矢代秋雄 和声集成1-3全音楽譜出版社1982年)および『和声50課題集』(野田暉行著、音楽之友社1990年)がある。 1998年になって島岡らによって新たに総合和声 実技分析原理』(音楽之友社)が出版された。2006年2007年には大阪音楽大学教授植野正敏らによる『明解 和声法上下巻音楽之友社)が出版された。 なお、現在の東京藝術大学和声教科書には、2015年より林達也著『新し和声 理論と聴感覚の統合』(アルテスパブリッシング)が使用されている。

※この「日本語による和声教科書」の解説は、「和声 理論と実習」の解説の一部です。
「日本語による和声教科書」を含む「和声 理論と実習」の記事については、「和声 理論と実習」の概要を参照ください。

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