日本の海防艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 06:51 UTC 版)
日本の海防艦は、1万トン級の戦艦クラスから、千トン未満の小型艦に至るまで、多岐に渡る。沿岸・領海警備、拠点防衛、船団護衛、対潜哨戒等を主要任務とする艦のことを指す。任務の性質上、武装・装甲を重視し、速度・航洋性を犠牲にした艦が多い。日露戦争時のロシア海軍海防戦艦も、日本海軍では海防艦に類別して運用したこともある。 太平洋戦争以前の日本の海防艦は、旧式化した軍艦の総称である。日本海海戦(日露戦争)における連合艦隊旗艦(司令長官東郷平八郎大将座乗)だった戦艦三笠も、最終的に海防艦へ類別変更されている。 日本海軍における海防艦は、1942年(昭和17年)7月1日の類別変更を境にその性格が大きく異なる。軍縮条約脱退後の③計画において、日本海軍は大和型戦艦や翔鶴型航空母艦と共に占守型海防艦(1000トン未満)を計画および建造する。太平洋戦争突入後の1942年(昭和17年)7月1日、海防艦の定義を大幅に変更。占守型の改良型や、さらに簡易化・量産化をすすめた新型海防艦を多数建造した。
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