日劇ダンシングチームとは? わかりやすく解説

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日劇ダンシングチーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 07:15 UTC 版)

日劇ダンシングチーム(にちげきダンシングチーム)とは、1936年1月13日日本劇場でデビューした日本の舞踊集団。略称「NDT」。

1977年4月24日に定期公演を終了、1981年2月15日、日本劇場の閉館とともに解散。

黒澤明監督『隠し砦の三悪人』、本多猪四郎監督『モスラ』などの東宝映画やホームグラウンドである日劇で開催された日劇ウエスタンカーニバルにも出演した。

沿革

1934年の日劇
  • 1935年9月、東宝傘下となった日本劇場でショウ・ダンサーを募集。秦豊吉の下にレッスンが始まる。
  • 1936年1月13日からの演目「ジャズとダンス」として、初公演。
  • 1936年6月11日から6月30日の第4回公演から初めて「日劇ダンシングチーム」を名乗る。
  • 1938年8月、来日した「ヒトラーユーゲント」の代表者30名のための歓迎公演[1]
  • 1940年から1945年までは東宝舞踊隊と名乗る。泰國舞踏、朝鮮バレーなども演目に含むようになる。
  • 1941年11月26日から12月19日、東宝慰問隊の一団に参加して、広東や海南島、インドシナ(仏印)など訪れ、1日数回の慰問公演を精力的にこなした[2]
  • 1943年1月14日公開の映画『阿片戦争』、同年4月1日公開の映画『兵六夢物語』に東宝舞踏隊として出演。
  • 1944年3月1日、政府によって公演停止命令。
  • 1945年12月、日劇ダンシングチームとして公演再開。
  • 1947年から翌年にかけての東宝争議にも有志が参加[3]
  • 1948年4月22日、会社側が日本映画演劇労働組合(日映演)組合員の日劇ダンシングチームの4名との契約を解除[4]7月5日衆議院労働委員会で日劇ダンシングチームの5人の日映演組合員が組合活動を理由に解雇されたこと、その他の組合員については、脱退声明書に署名捺印させて、日映演を脱退させたことが報告された[5]
  • 1950年5月7日、大量解雇を含む再建案のなかに日劇ダンシングチームの独立採算制の実施が示された[6]
  • 1958年12月23日の衆議院大蔵委員会で、入場税の問題に関連して日本社会党竹谷源太郎議員が「日劇ダンシング・チームというのは毎月百万ずつの赤字を出している」と報告[7]
  • 1977年4月24日に最終公演を開いた。
  • 1981年2月15日、「日本劇場 さよなら公演サヨナラ日劇フェスティバル」の最終日出演をもって、日劇ダンシングチームが解散。

出身者

関連人物

出典

外部リンク


日劇ダンシングチーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 00:09 UTC 版)

日本劇場」の記事における「日劇ダンシングチーム」の解説

「日劇ダンシングチーム」も参照 毎年春・夏・秋三大おどりを見せ物として大好評博していた。しかし昭和50年代入りテレビの普及加え娯楽多様化さらには宝塚歌劇団のようにダンスと劇の2部構成ではなくレヴュー主な見せ物だったためファン世代交代ままならず団体客でも入らない客席ガラガラという状態へと陥った。なんとか乗り切るためにミュージカルなど行われたが、時勢には勝てず、事態好転することなく解散へ向かったこのためレヴュー公演は、1977年をもって終了している。

※この「日劇ダンシングチーム」の解説は、「日本劇場」の解説の一部です。
「日劇ダンシングチーム」を含む「日本劇場」の記事については、「日本劇場」の概要を参照ください。

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