日付表現の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 13:09 UTC 版)
年月日による日付表現を「暦日付」という。ISO 8601 では、「暦日付」だけではなく、「年間通算日」、「暦週日付」についても、基本様式 basic format および 拡張様式 extended format の2様式の標準規格を定めている。その2様式について更に、各々、「完全表記 complete representation 」および「上位省略表記 representation with reduced accuracy」の2様式の標準規格を定めている。 以下、参考として基本表記によるものを例示する。 暦日付 (calendar date)“1999年12月31日”や"December 31, 2000"のような表現。 ISO 8601のYYYY-MM-DD方式と本質的には同じ表現。 例 19850412 年間通算日 (ordinal date)その年の中で何日目かで日付を表す。八十八夜や二百十日も似た原理(ただしこれらは旧暦)の日付表現である。 多くのメインフレーム用ソフトウェアで用いられている。また、日数の計算が容易になるため天文分野やアメリカ軍の兵站部門で好んで用いられる。 例 1985102 暦週日付 (week date)その年の中で何番目の週の何曜日かで日付を表す(例:夏休みは29週目の火曜日から)。また暦週は主に2つの方式がある。ISO 8601方式 ―― その年最初の木曜日が含まれる週を第1週とする。欧州ではこの方式が主流。 慣用方式(または、アメリカ方式、USA方式) ―― 1月1日を含む週を第1週とする。アメリカなどが慣用的に使用しており、Microsoft ExcelやApple iWorkのNumbersのweeknum関数もこの方式を採用している。 このため、1月1日が木曜日よりも後になる2010年などでは、ISO 8601方式と慣用方式とで暦週にずれが生じてしまう。また、同じ週であっても、「2009年12月31日までは、2009年の第53週。同じ週の2010年1月1日からは、2010年の第1週」と、週を示す番号が重複している場合(重複方式)などもあり、注意が必要である。実際に、2010年度の手帳では出版社ごとに暦週の対応が異なっているので注意が必要である。一例を挙げると「超」整理手帳は重複方式。能率協会・高橋書店の手帳ではISO 8601方式を採用している。 通日 (day number)ある元期からの経過日数で表す。 ユリウス通日、修正ユリウス日、リリウス日などがある。 日付をコンピュータで扱うときの内部表現として、任意の切りのいい日付(たとえば Excelは1900年1月1日)を元日とした通日がよく使われる。 ○月第×△曜日「1月第2月曜日」のように、その月の中でその曜日が何回目かを表す。移動祝日や、毎月決まった回数決まった曜日に行う日程を表すのに使われる。
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