日代勝利説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 20:14 UTC 版)
先ず日仙が、迹門である方便品を読むということは本迹勝劣義に反するから、読んではいけない、と言う。 それに対し日代は、宗祖日蓮の遺文を引用し、先師の「方便品を読むべし」の教えに反しているのに、読まないとなぜ言うのだ、と反駁する。 これを聞き日仙は、それでは方便品に成仏の道が示されているのか、と返す。 日代は、与・奪・破の三義に分け、浅い「与」では利益を得られるが、より深い「奪」・「破」では利益は得られない、と答える。 この答えに対し日仙は、利益が得られないのならば読んでも意味がない、と問う。 その時日代は、意味がないということは、日蓮や日興が我々に読ませて下さったのは誤りか・『大覚抄』にあるお言葉は誤りか、と責める。 これに日仙閉口した。 (日満記『方便品読不之問答記録』)
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