方言の現状とは? わかりやすく解説

方言の現状

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/20 20:13 UTC 版)

上伊那地域の方言」の記事における「方言の現状」の解説

2015年から2016年にかけて、上下伊那地域居住歴のある短大生上伊那6人、下伊那1人)を対象行われた調査によると、家族友人との会話では方言がよく使われており、また方言が好きで残したい全員回答した語彙語法別に見ると、推量の「ら」や否定の「ん」、理由・原因の「で」、愛嬌ある主張「に」、「ずく」「まえで」「いただきました」などが盛んに用いられている一方で推量の「ずら」、「おやげない」「もごっちない」「みやましー」などは若年層では使われていなかった。また就職後職場では使用控えるという回答が多く方言共通語を場に応じて使い分けようという意識広く持たれていた。 このうち「ずく」は、共通語言い換えられない独特の意味合い持ち、また信州風土信州人の生き方合っているなどの理由から全県的に非常に人気の高い方言であり、好きな長野県方言に関する調査では毎回上位ランクインしているが、2015年駒ヶ根市中学生250人を対象とした調査では、「ずく」を使用する回答した割合は3割程度とどまり、意味はわかるが使用しないもしくは意味を知らない回答した割合合計で約7割に達するという前述調査相反する調査結果得られた。これに対して大橋敦夫はショッキングであると評している。しかし共通語形式異なるものでは「つまい」の使用率が低く、「ずく」の使用率がやや低かったものの、過去否定「なんだ」や愛嬌ある主張「に」、「…まるけ」「うつかる」などは意味がわかり、かつ使用する回答した割合それぞれ6割前となった。また共通語形式似ているものや、形式同一であるが意味用法異なるものなどは使用率の著しく低い語は見られず、方言であると認識されていないものほど使用率が高くなる傾向認められた。

※この「方言の現状」の解説は、「上伊那地域の方言」の解説の一部です。
「方言の現状」を含む「上伊那地域の方言」の記事については、「上伊那地域の方言」の概要を参照ください。

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