新里村期とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 新里村期の意味・解説 

新里村期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/30 07:35 UTC 版)



沖縄県の歴史年表



沖縄諸島 先島諸島
旧石器時代 先島先史時代
下田原期無土器期
貝塚時代
流求?)


グスク時代
原グスク時代
三山時代
北山中山南山
新里村期
中森期



第一尚氏王統
第二尚氏王統

薩摩藩支配)

琉球藩
沖縄県

アメリカ合衆国による沖縄統治
沖縄県
主な出来事
関連項目
カテゴリ - コモンズ
このテンプレートを表示

新里村期(しんざとむらき)とは、先島諸島を中心とする時代区分のひとつ。12世紀から13世紀にかけての時期とされ、スク時代(沖縄本島におけるグスク時代)の初期に当たる[1]

概要

周辺地域とは異なる先島諸島の先史文化下田原期無土器期)が終わりを告げると、12世紀から13世紀の新里村期へと続く。これは沖縄諸島でグスク時代が幕開けするのと、ほぼ同時期の頃である[2]

この時期の遺跡は宮古列島では発見例が少なく、八重山諸島のもの(石垣島のビロースク遺跡、竹富島の新里村東遺跡やカイジ村跡遺跡)が中心となる[3]

なお、ビロースク遺跡、新里村東遺跡やカイジ村跡遺跡では、12世紀~13世紀の新里村期に続いて、中森期の初期段階である13世紀末~14世紀代の遺物も出土する[2]

遺跡の立地は全て海からのアクセスが容易な場所にあり、島嶼外から訪れる人びととの関わりが推測されている[2]

遺跡数は少ないが、この時期の遺跡からは新里村式土器(滑石製石鍋を模倣した鍋形土器)、ビロースク式土器(土師器に影響を受けたと考えられる土器)、中国産の磁、青磁、褐釉陶器、カムィ焼き(徳之島産)、鉄製品や鞴の羽口 、玉類、中国の銭貨が出土している。逆に無土器期の特徴であった石器や貝製品は出土しなくなる[2]。また炭化米や炭化麦、プラントオパールも発見されている[4]

伝承

この時代についての記録は殆ど残っていないが、宮古島や竹富島には平家の落人の伝承がある[5][6]球陽にはイリキヤアマリ(伊理幾屋安真理)神が八重山に農耕を伝えたと言う伝承が記録されている[7]

脚注

注釈

出典

参考文献

小野林太郎ほか編『海民の移動誌』昭和堂、2018年

関連項目

先代
無土器期
新里村期
12世紀~13世紀頃
次代
中森期



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  新里村期のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「新里村期」の関連用語

新里村期のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



新里村期のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの新里村期 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS