新生活百貨店「LIVIN」へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 00:00 UTC 版)
「リヴィン」の記事における「新生活百貨店「LIVIN」へ」の解説
バブル崩壊後の1990年代後半以降は、イオンに代表される郊外型ショッピングセンターが台頭し、ほとんどが地方の駅前および中心市街地立地だった西武店の各店舗も不振が目立ち始め、当時西友本体においても東京シティファイナンスでの不良債権などを抱えていたこともあり、経営の足を引っ張ることとなった。 それだけではなく、実態はあくまでも西武百貨店の名称・意匠を借りた西友の店舗であり、西友の一業態なのだが、当然ながら顧客からは西武百貨店の店舗と誤解されるケースが頻発した。西武百貨店では使用できる日本百貨店協会発行の「全国百貨店共通商品券」が、当時西友が日本チェーンストア協会に加盟していたため西武店では使用できなかった。また、1996年6月に西武百貨店が独自のポイントプログラムである「クラブ・オン」メンバーズシステムを導入したが、全くの別会社である西友は導入しなかったため、首都圏を中心に西武百貨店が多く存在する地域において、西友が運営する各地の西武店で「クラブ・オン」が使用できないなど混乱を生じた。 そこで「西武」を名乗っていた西友の百貨店業態店舗は、1995年(平成7年)4月22日に開店したザ・モール小倉内の小倉西武店をもって出店を停止し、翌1996年(平成8年)2月にはSEIBU事業部を廃止。再度設置した大型店事業部へ移管した。 1998年(平成10年)8月、店舗ブランドを西武店から「ニューGMS」業態として開発した「LIVIN」(リヴィン)へ改称することを決定。同年10月28日の光が丘西武店からリヴィン光が丘店への業態転換を皮切りに、各地の西武店を順次「リヴィン」へ店名改称。 2000年(平成12年)9月、水戸西武店・前橋西武店・上田西武店の3店がリヴィンへと改称し、翌10月には、残る郡山西武店の閉店をもって、西友における「西武」を名乗った百貨店業態は消滅した。 リヴィンへの業態変更と改称に伴い、店舗のロゴマークや看板、従業員の制服、包装紙なども、リヴィン独自デザインのものに変更された。
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