新生気論とは? わかりやすく解説

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新生気論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 22:24 UTC 版)

生気論」の記事における「新生気論」の解説

ハンス・ドリーシュ (Hans Adolf Eduard Driesch, 1867 - 1941) は、機械論的立場からウニ初期発生実験的分析熱中していたが、ウニ卵が1個の全体として著し調節能力持っていることを見て、これの説明dynamic teleology動的目的論)が不可避であると認めたウニの胚を二分割する実験の結果踏まえて自著有機体哲学』 (1909) において全体の、形態維持する調和等能系」の概念提示し、これの作用因は「エンテレヒー」である、とした。この生命現象がもつ全体性などを根拠にした論は、ネオヴァイタリズム(新生気論)と呼ばれている。 だが学会では機械論多数派で、この「エンテレヒー」の概念大きな波紋呼び、ドリーシュの説は徹底的に批判された。 それでも、この新生気論は20世紀前半各国生命論に影響与えた例え日本を例にとると、1932年出版された『岩波講座生物学』の中の戸坂潤の「生物学論」は、主にドリーシュの説に沿ったのだった。 ドリーシュとほぼ同時代生気論見解述べた学者にはG.WolffやJ.Reinkeなどがいる。

※この「新生気論」の解説は、「生気論」の解説の一部です。
「新生気論」を含む「生気論」の記事については、「生気論」の概要を参照ください。

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