新宿駅西側
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 01:00 UTC 版)
新宿駅に連なる西口は京王百貨店、小田急百貨店の両ターミナルデパートやハルク、ルミネ新宿(ルミネ1)などの専門店・ファッションビル、駅前はヨドバシカメラ新宿西口本店といった大型量販店などが立地し、東口ほどの規模ではないが新宿駅西口から超高層ビル群までの区域に飲食店を中心とした繁華街が存在する。歩を進めると超高層オフィスビルや超高層ホテルなどが集積する超高層ビル群(新宿副都心)になっている。西新宿のオフィス街は東京でも有数の規模を誇る。 また、西口の駅前バス乗り場の付近ではよく政党・政治団体などによる街頭演説が行われている。 新宿駅の西側は、1950年代までは十二社池(じゅうにそういけ)といった大きな池もあり、戦前までは東京近郊の行楽地であった。そうしたこともあり、1960年代までは駅東口に比べ長閑(のどか)で寂しい地域であった。しかし、このころ千代田区周辺の東京都心部に機能が集中していることが課題となり、新宿西口(西新宿)が副都心として位置づけられた。1965年には西口にあった淀橋浄水場が東村山市に移転し、その跡地に1971年の京王プラザホテルを皮切りに超高層ビルが挙って建設され、後に新宿副都心と呼ばれるようになった。また東京都庁が1991年に千代田区丸の内からこの地に移転して以降、新都心と呼称される場合もある(但し、青梅街道にある新都心歩道橋は都庁移転前から存在する)。高層ビル近辺では1968年に開園した新宿中央公園が都会のオアシスとして著名である。 西口のやや北寄りには、太平洋戦争後すぐに形成された闇市を起源とする飲み屋街、思い出横丁がある。ここには「赤ちょうちん」と呼ばれる小規模な居酒屋が密集し、変化の著しい新宿の町並みのなかでも戦災復興や昭和の時代の匂いを残している。そのすぐ北にはJR線の高架橋、通称・大(おお)ガードがある。下を走る青梅街道、靖国通りと小滝橋通りの交差する大ガード交差点周辺は交通の要衝のため夜間は著しく混雑する。 もともと高速バス乗り場が西口一帯に点在していたが、2016年に新宿駅新南口に高速バスターミナルの「バスタ新宿」が完成し、西口の高速バス乗り場のほとんどは廃止された。
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