料金計算の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 03:11 UTC 版)
寝台は座席と同じ扱いであるため座席指定券と同様に扱い、特別急行列車の場合特別急行券より座席指定分に相当する額を減じて計算する。なお急行列車の場合、急行券それ自体に座席指定がなされていないため単純にこの料金を足して計算する。かつては、夜行普通列車の一部にも連結されており、その際でも乗車券の他にこの券を必要とした。また、等級制時代の三等寝台車→二等寝台車は上段・中段・下段とそれぞれ寝台料金が異なっていた。 発売の際には開放式寝台と個室寝台とでは、扱いが若干異なる。個室寝台の場合、コンパートメント席と同様、定員分の料金をあらかじめ支払い、個室の定員まで使用が出来るが、開放式寝台の場合、1枚に付き1人が原則となっている。但し、小学生までの子供2人での使用と、子供連れの場合の大人1人につき小学生までの子供1人を付きそう形で使用することを認めている。 JRにおける料金の体系は1969年以降、従来の一等寝台・二等寝台とあったものをA寝台・B寝台と変更した事により生じている。そのため、基本的には座席指定券と同様となるが、前者をグリーン席に相当する特別席の扱いとし、後者は横臥可能となる通常の座席すなわち寝台として扱ってきた。 そのため、開放式では「(二段式ベッドで)ゆとりがあるA寝台」、「(三段式ベッドであるが故に窮屈ながら)横になれるB寝台」の差があったが、1980年代以降の寝台列車の退潮に伴いB寝台で二段式を採用したことや、両者で個室が採用されたことにより21世紀初頭の現代では付帯設備の有無で差がつく事になってきている。 なお、2019年のJR旅客営業規則の改定により、A寝台料金の「上段」「下段」、B寝台料金の、「客車(二段式)」「客車(三段式)」「電車(二段式)」「電車(三段式)」「4人用個室カルテット」の価格設定が削除された。
※この「料金計算の概要」の解説は、「寝台券」の解説の一部です。
「料金計算の概要」を含む「寝台券」の記事については、「寝台券」の概要を参照ください。
- 料金計算の概要のページへのリンク