支線転用の本格開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 12:46 UTC 版)
「阪急3000系電車」の記事における「支線転用の本格開始」の解説
1988年より3000系・3100系の支線転用が開始された。3100系の非表示幕車が8両編成から4両編成に分割され、箕面線と伊丹線に転属し、1010系・1100系の冷房車を置き換えた。1989年には3072Fの8両編成が6両編成となり、今津北線での運用を開始している。 今津北線用となっていた3070Fは1991年に3両編成2本に分割され、甲陽線・今津(南)線で運用されるようになった。3両編成はTc車の空気圧縮機が2台搭載され、3071形として区別されている。同様に宝塚線の3080Fが3連2本に分割、1992年には伊丹線の3100系3161ほか4連が3連となり、3161も3071形に編入されている。 1996年には、3100系3156Fの4両が能勢電鉄に譲渡された。 1998年8月、3100系8両編成の3150Fが4両編成2本に分割されて伊丹線に投入される際、中間の運転台整備状況の関係から3000系Tc車との交換が行われた。3100系の3151は今津線3076Fの中間のTc車3077と交換され、3077は3100系編成に転入して3077-3611-2076-3100の組成となった。このため、3077Fは1編成中に3000系・3100系・2071系の3形式が組み込まれた極めて珍しい編成となった。 1999年には今津北線の3054Fが3551・2178を組み込んで8連化された。2000年には神戸線の3050Fが6連化され、今津北線へ転出した。脱車した車両のうち、3550は3082Fへ転出し2077を置き換えた。2073は2077と共に2002年に廃車された。 2004年12月に神戸線の3064Fと宝塚線の3052Fが、翌2005年1月から2月にかけて神戸線の3074Fと宝塚線の3062Fがそれぞれ交換された。スカートも宝塚線に転属した編成に移設されている。これにより、スウィープファン(補助送風機)付きの編成が神戸本線に、スウィープファンなしの編成が宝塚本線に集結し、両線で3000系の仕様が統一された。 2006年10月、神戸線の3062Fは再び宝塚線に転属し、スカートを再設置した。続いて今津線の3050Fが宝塚線へ転属し、5000系5000Fのリニューアルで発生した2184・2085を増結した8連となった。2007年には3056Fが今津線へ転属し、神戸線での使用編成は4編成に減少した。 2010年から2014年にかけて、9000系・1000系の増備に伴い、神戸線所属車は今津北線または伊丹線、宝塚線所属車は箕面線または伊丹線へ転出、本線で運用された表示幕装備車が非表示幕車を置き換えるという3000系・3100系同士の置き換えも行われた。
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