推定相続人としての歩み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 23:06 UTC 版)
「エリザベス2世」の記事における「推定相続人としての歩み」の解説
父の即位を受けて、イギリス国王の長女(第1子)で王位継承権者第1位となったエリザベス王女は国王王妃夫妻となった両親と妹のマーガレット王女と一家とともにバッキンガム宮殿に移住し、Her Royal Highness The Princess Elizabeth(エリザベス王女殿下)の称号を与えられた上で、王位の推定相続人となる。 ジョージ6世の戴冠式(英語版)は、もともとエドワード8世のために準備されていた日程通りの1937年5月12日に行われ、エリザベス王女とマーガレット王女は16世紀のアン王妃の墓の上に設えられた特別席から、メアリー王太后や叔母プリンセス・ロイヤルメアリー王女と共に参列した。 1938年にエリザベス王女は初めて舞踏会に出席し、娘の気品を誇りに思うジョージ6世の意向もあって、以降、園遊会をはじめとする公務にも出席するようになった。1939年4月に13歳となり、市井の中学生と同年代になったエリザベス王女は、次期イギリス女王への帝王学の一環として、教育者のヘンリー・マーチン(英語版)からイギリス国制史を学び始めた。 1939年7月22日、国王一家がダートマスの海軍兵学校を視察した際、急遽、接待役を務めた士官候補生がのちにエリザベスの結婚相手となるギリシャおよびデンマーク王子のフィリッポス(フィリップ)であった。翌日の国王の昼食会に招待された候補生の一人となり、さらには王室ヨットに手漕ぎボートで追随し、ジョージ6世から呆れられるほど最後まで見送って、エリザベス王女に強い印象を残した。なお、これ以前にも1934年と1937年の二度にわたり面会している。 1937年撮影、国立海洋博物館(英語版)の開館行事にて 1939年撮影、祖母メアリー王太后(左)、妹マーガレット王女(中央)と共に
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