指宿町立図書館と今和泉村公民館図書部とは? わかりやすく解説

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指宿町立図書館と今和泉村公民館図書部(1948-1954)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 14:53 UTC 版)

指宿市立図書館」の記事における「指宿町立図書館と今和泉村公民館図書部(1948-1954)」の解説

1947年昭和22年2月二月田駅前にあった揖宿地区農業改良普及事務所職員らが「農民図書館」の設立向けた活動展開した当時指宿町は戦争から帰ってきた失業者であふれ、人々生きるためにサツマイモ栽培したが、種芋選別ままならぬうちに栽培したことから、黒斑病発生危惧された。同事務所はこうした黒斑病対策作物増収畜産振興などの相談応じるために連合国軍最高司令官総司令部GHQ)の関与の元で設置された、鹿児島県庁農政課出先機関であった。その所長務めた田原迫靖は、農村図書館造りたいと考えたが、時の指宿町に図書館設置する余裕はなく、断られてしまった。そこで田原迫は鹿児島県立図書館館長であった久保田彦穂協力求め事務所内に「鹿児島県立図書館貸出文庫指宿出張所」として図書館開設することにし、指宿町からも了承得た。なお久保田彦穂とは、児童文学者として知られる椋鳩十のことであり、県立図書館出張所とすることを提案した張本人である。 そして、1948年昭和23年8月5日同事所内指宿町立図書館設置された。この指宿町立図書館自前図書は1冊も持っておらず、「鹿児島県立図書館貸出文庫指宿出張所」として県立図書館から100冊を借用し田原所長個人蔵書農業改良普及パンフレットなどを加えた200冊弱で始まった事務所玄関右側には「揖宿地区農業改良普及事務所」の看板左側には「指宿町立図書館鹿児島県立図書館貸出文庫指宿出張所」の看板掲げられるという不思議な状況に、道行く人から「ここは何をするところか」と尋ねられることもしばしばだったという。こうして、一方で農業相談慌ただしく駆け込んできた農家がいるかと思えば他方では本を借りに来た学校帰り賑やかな子供達がいるという状況生まれた指宿町でも「町立図書館」の看板掲げられた以上は予算を組まざるを得なくなり同年補正予算で6万円計上した。まさに田原所長久保田館長による作戦勝ちであった改良普及事務所では夜間農業講座や一般教講座開講し講座の後には関係する図書がほぼ貸し出されるという状況続いた1950年昭和25年7月29日には開館1周年記念事業開催した同年9月には今和泉村公民館図書部が発足し既存図書をかき集め村内巡回文庫開始した久保田開館記念日講演会講師として現れたり、図書館に人を集めるためのアイディア提供したりと開館後指宿町立図書館支援続けた。特に映画技師映写機持参県立図書館から派遣されてきた際には、町民大い喜ばせたという。

※この「指宿町立図書館と今和泉村公民館図書部(1948-1954)」の解説は、「指宿市立図書館」の解説の一部です。
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