指名打者制度の採用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 04:41 UTC 版)
「2020年の日本シリーズ」の記事における「指名打者制度の採用」の解説
本シリーズでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う特例措置としてセ・リーグ主催試合も含めた全試合で指名打者制度を導入する。日本シリーズ全試合への導入は、阪神タイガースと西武ライオンズが対戦した1985年以来35年ぶり2回目。 NPBが11月4日に発表した本シリーズの開催要項では、1987年以降のシリーズに続いて1975年からリーグ戦で指名打者制度を導入しているパ・リーグ側のホームゲームでのみ採用することが明記されていた。しかし、大会の3日前、パ・リーグから本シリーズに進出したソフトバンクの代表者が、セ・リーグ側のホームゲームでも採用することを(11月18日夕方)対戦相手・巨人に提案。(パ・リーグ球団の投手も半数の試合で打席に立つ機会のある)セ・パ交流戦の開催が新型コロナウイルス感染拡大の影響で2005年の導入以来初めて見送られていたことを背景に、「レギュラーシーズンにおける選手の疲労度が(前述した変則日程の影響で)例年とは違う」として、打席に立った投手が打撃や走塁によって故障するリスクを減らすことなどを提案の理由に挙げた。 これに対して、NPBが提案の翌日(11月19日)に臨時実行委員会を招集したところ、(巨人・ソフトバンクを含む)全12球団の代表者(実行委員)が参加。巨人の委員が「球団としての有利不利ではなく、コロナ禍における提案なので理解できる」として賛意を示したほか、本シリーズに出場しない10球団の委員からも同意を得られたため、NPBからの公報に上記の提案を反映させること(公表の変更)が全会一致で決まった。 NPBコミッショナーの斉藤惇は以上の変更について、「『コロナ禍という特殊な状況下で(出場)選手の疲労、肉体的な負担、怪我、故障を少しでも軽減するためには、例外的な処理も必要である』と判断した。(リーグ戦で指名打者制度を導入していない)セ・リーグで導入に向けた議論が続けられていることを承知はしているが、この議論と今回の決定とは一切関係がない」と明言している。
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