抗議活動の拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:45 UTC 版)
「コチャバンバ水紛争」の記事における「抗議活動の拡大」の解説
CDAVは、2月4日に市の中央広場の占拠(西: La Toma de Cochabamba)の実施を予告し、広く参加を呼びかけた。 一方、ボリビア政府は、コチャバンバを占拠するために先住民が大挙して押し寄せると扇動した。また2月4日に向けて特殊安全部隊(西: Grupo Especial de Segridad)をコチャバンバに派遣し、中央広場に集結するデモ隊の侵入を阻止する体制を築いた。この部隊の配備はコチャバンバ市民の反発を招いた。 2月4日、市内各地で集会やデモが起きた。政府は妥協案を提示する一方で集会やデモ隊の排除を始めた。反発した市民は各所でバリケードを築き、警察や軍と対峙した。混乱は2月5日も続き、市民側に70人と警察官51人が負傷し、172人が逮捕された。 2月5日、コチャバンバのカトリック教会の大司教などの仲裁により、CDAV、市民委員会、政府関係者の間で、1999年10月の段階の水道料金に暫定的に戻すことなどの条件で合意した。しかし、民営化完全撤回を求めるCDAVと民営化条項の修正で良しとする市民委員会の間の対立が深まった。 CDAVは独自の住民投票運動を呼びかけ、市内150ヶ所に独自の投票箱を置いて、市民に投票を呼びかけた。この独自住民投票は3月26日に開票され、水道料金値上げ反対が99%、トゥナリ社との契約破棄に賛成が96%という結果になったことを公表した。 一方、市民委員会は3月24日に集会を開き、ここで政府へ要求する協定内容の決議が行われた。市民委員会が示した条件は、以下のようなもので、これらの条件をもってトゥナリ社と再契約するというものであった。 2000年12月までの料金値上げの凍結 その後は緩やかな値上げを容認する コチャバンバ市と市民委員会の代表者が協議し、公平な水道料金体系を決める ミシクニ・プロジェクトでの水路トンネルの完成について政府が保証する
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