戴極国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)
首都は瑞州の鴻基、王宮は白圭宮。泰王は乍驍宗、麒麟は泰麒蒿里。北東の最も寒い国で年の半分近くは雪に閉ざされ、冬は晴れ間が数日しかない。夏でも羅衫を着ないほど寒冷な気候。玉を産出するが、驕王時代の乱掘と、現在の国土の荒廃が原因で枯渇している模様。国民性は鉱夫気質で、気性が激しく喧嘩っ早いとされる。鉱山の権益を取り仕切る土匪(ごろつき)による暴動がよく起こる。 先王崩御から10年も麒麟の不在で昇山すら出来ない状態が続いていた。その上、驍宗の治世下でようやく復興が始まった矢先に王と麒麟が行方不明となり、更に驍宗が任命した重臣のほとんどが行方不明となり、国内体制は崩壊する。 現在、実質的な支配者として"偽王"阿選が統治している形を取っているが、反阿選勢力の弾圧以外は妖魔が跳梁跋扈するに任せた放任状態が続いており、厳しい気象環境と相まって民の疲弊は激しい。凰による他国の王宮からの問い掛けに対しての返答はなく、既に妖魔によって国外との連絡は途絶し、難民の国外脱出は不可能になっており、通常の王不在時と比べても妖魔の跳梁や国内の荒廃は不自然なほど酷い。李斎の言によると、当初優勢だった反阿選勢力は突然の寝返り者が続出して四分五裂の末に壊滅した。この突然の反乱と王の失踪、不可解な内部崩壊、それに続く速すぎる荒廃には何らかの異常な力が介在していると推測されている。 現在も泰王は消息不明のままだが、決死の脱出行を成功させた李斎の懇願を受け、景王陽子の提案で各国が協力して蓬莱と崑崙を捜索、ついに泰麒を発見し連れ戻すことに成功した。 一度国氏が変わっていることが作中で明言されている(経緯は覿面の罪を参照)。
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