戦争行為の中の破壊活動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 05:26 UTC 版)
戦争では、この言葉は、戦争の当事者である軍隊とは無関係な個人や団体が行う破壊行動を記述するときに用いられる。特に、外国のエージェントや原住民の支持者などが、その行動が生産拠点や戦争遂行には不可欠な施設(例えば器材、工場、ダム、公共事業、貯蔵プラント、物流経路)を破壊する、もしくはそれらに損害をあたえることに終わるときに良く使われる。テロリズムとは違い、破壊活動には、一般には人員に打撃を与えることを主要な目的としていない。破壊活動家は通常敵として区分される、スパイのように、検察官による公訴を免れえないかもしれないし、戦争捕虜としての抑留の代わりに刑事罰を受ける可能性がある。 反戦主義者に対して、この言葉を元の意味から多少外れていても使うのは、戦争中に影響力を保ち続けた政府や戦争方針の支持者にとっては一般的なことである。同様に、第一次世界大戦後のドイツ民族主義者たちは、共産主義者や社会民主党 (SPD)が主導したドイツ革命と休戦協定(いわゆる背後の一突き)をドイツへの破壊活動と捉えた。 日本では、戊辰戦争中の箱館戦争において、箱館(現在の北海道函館市)を占領した榎本武揚率いる旧幕府軍に対し、反発した市民が散発的な破壊活動を行なっている。
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