戦争による閉店
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/25 16:45 UTC 版)
「ニューヨーク山中商会」の記事における「戦争による閉店」の解説
1930年代から中国情勢の悪化、世界恐慌によって資金繰りが悪化した。1932年11月、12月には5番街664番地の旧A・Aヴァンタイン社店舗でバーゲンセールを行った。1934年ニューヨーク州法により株式会社に改組した。 1941年日米関係の悪化に伴い大阪本社等と対応を検討中、7月21日日本の仏印進駐を受けて在米日本資産凍結令が出され、日本への資産の移動、商品の仕入れ等が不可能となった。8月12日大阪本社では、ボストン、シカゴ店をニューヨーク店に一本化することが決議された。一方、ニューヨーク店では、会計コンサルタントウィリアム・S・シャーウッドは受託人(英語版)への資産管理委託、弁護士レイモンド・A・ビッドウェルは役員、株主をアメリカ国民とすることを提案したが、いずれも現実的でなく、なす術がなくなった。 12月7日真珠湾攻撃が勃発し、即日財務省の管理下に置かれ閉店、1942年1月19日清算のため再開店したが、4月25日再閉店した。6月16日敵国資産管理人局(英語版)の支配に移り、資産の清算が行われ、1944年4月8日閉店した。 残りの在庫は5月から6月にかけてパーク=バーネット・ギャラリーズ(ドイツ語版)で競売にかけられ、1946年1月法人は解散した。旧店舗にはガラス製品等を扱うアルフレッド・オーリック社が入居した。
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