悪魔の開幕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 13:54 UTC 版)
1973年に『増刊ヤングコミック』(少年画報社)11月27日号に掲載された。 あらすじ 3年前に日本に誕生した丹波内閣は、戒厳令を敷き、夜間の外出禁止、映画やテレビや新聞の検閲を行い、電話や手紙も盗聴、検閲が行われていた。また、丹波首相は自衛隊を軍隊と言い切って、憲法改正を強行した。さらに、中国やそのほかの国の圧力から東南アジアを守るという名目で、核兵器の製造に踏み切っていた。 反体制運動を行う岡重明に、著作が発禁処分を受け地下に潜らざるを得なくなった「先生」と呼ばれる思想家が会いに来る。「先生」は岡に丹波首相の暗殺を依頼した。岡は電気科出身という知識を活かして首相暗殺計画を進めていくが、実は「先生」は政府と内通しており、首相暗殺そのものが丹波首相の差し金であったのだ。当然のように岡の暗殺計画は失敗に終わり、その首相暗殺未遂事件を口実に丹波内閣は反対する野党勢力などを一斉に検挙し始めた。 事実を知った岡は、「先生」が指定した逃亡先の別荘で治安当局に射殺される。しかし、それを予感していた岡は首相暗殺に使った仕掛けを「先生」に対しても用い、こちらは成功して「先生」と自分を殺した治安当局者も死亡する。
※この「悪魔の開幕」の解説は、「時計仕掛けのりんご」の解説の一部です。
「悪魔の開幕」を含む「時計仕掛けのりんご」の記事については、「時計仕掛けのりんご」の概要を参照ください。
- 悪魔の開幕のページへのリンク