悪魔に憑依されたヒトラー
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「ナチズムにおけるオカルティズム」の記事における「悪魔に憑依されたヒトラー」の解説
ヒトラーへの悪魔からの影響について、ヘルマン・ラウシュニング(英語版)の"Hitler Speaks"(『ヒトラーとの対話』)が情報源として挙げられている。しかし、現代の学者のほとんどはラウシュニングに信頼性があるとは考えていない。グッドリック=クラークは、「最近の研究は、ラウシュニングの会話がほとんどでっちあげであることをほぼ確実に証明した」と要約している。 ラウシュニングと同じく、ヒトラーの幼少時代からの最も親しい友人の一人であるアウグスト・クビツェクは、当時17歳だったヒトラーが「ドイツをかつての栄光に戻す」ことについて語り、その様子は「まるで彼とは別の存在が彼の体を通じて話しているようであり、そのことは私だけでなく彼の心も動かした」と述べている。 2003年5月号のThe Atlanticに掲載されたティモシー・ライバックの記事"Hitler's Forgotten Library"(ヒトラーの忘れ去られた図書館)は、ヒトラーの私設図書館(英語版)の蔵書のエルンスト・シェルテル(英語版)が著した本について言及している。鞭打ち、ダンス、オカルト、ヌーディズム、BDSMを興味の対象としてたシェルテルは、1933年以前に性の革命の運動家としても活動していた。彼はナチスドイツに7か月間投獄され、博士号は取り消された。彼は、1923年に彼が著した本"Magic: History, Theory and Practice"(魔術:歴史、理論、実践)の謹呈本を1920年代半ばにヒトラーに送ったと考えられている。ヒトラーは、「自分の中に悪魔の種を持っていない者は決して魔術の世界を産み出すことはないだろう」という節を含む、広範囲の節に印を付けたと言われている。 第二次世界大戦中、神智学者のアリス・ベイリーは、アドルフ・ヒトラーは彼女がDark Forces(闇の力)と呼ぶものに憑りつかれていると述べた。 彼女の追随者であるベンジャミン・クレーム(英語版)は、ヒトラー(および彼の周りの同様に邪悪なナチスドイツの男性のグループ、日本の軍国主義者のグループおよびイタリアのムッソリーニ周辺のさらなるグループ)によって反キリストのエネルギーが解放されたと述べている。神智学の教えによれば、それは個々の人間ではなく、破壊の力である。 ジェームズ・ハーバート・ブレナンの著書『魔術師ヒトラー(英語版)』によると、ヒトラーが『我が闘争』に献辞を記した彼の師である ディートリヒ・エッカートは、1923年に彼の友人に宛てて次のように書いている。 「ヒトラーを信じろ! 彼は踊るだろうが、その曲を決めたのは私だ。私たちは彼に、彼らとの『コミュニケーション手段』を与えた。私を悼んではならない。なぜなら、私は他のどのドイツ人よりも歴史に影響を与えることになるからだ。」
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