当製品の法律上の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 01:00 UTC 版)
「M29パワーアップマグナム」の記事における「当製品の法律上の定義」の解説
1986年3月28日の参議院予算委員会にて政府委員の新田勇(現・一般社団法人新型インフルエンザ対策協議会理事長。警察庁入庁後、大阪府警刑事部長や防衛庁長官官房審議官などを歴任)は以下のような見解を述べている。 『私どもがこのガンを真正拳銃であると言っておりますのは、このプラスチックのガンにつけて売っておりますフロンガスによってプラスチックの弾を撃つ、この銃の本来のといいましょうか、それをくっつけて売っているそのものについて申しているわけではございませんで、特製の薬きょう、特に強化された薬きょうを用い、そしてその中に火薬を入れ金属製の弾頭をつけた場合に、このガンが打撃構造を持った撃発装置を持っているということからそちらの方に悪用される、こういうことでございます。』 この見解から、ミラクルカートリッジが蓄圧式だったから違法だったのではないことが証明された。しかしながらM29パワーアップマグナムが実銃であるという認識が変わるものではなく、現在でも所持や販売をしていた場合は銃刀法違反となる。 なお、前述の通りミラクルカートリッジ自体に問題があると判断はされていないため、カートリッジの単純所持では違法とはならない。 結局のところ国際産業はこれらの製品を製造販売した罪に問われる事はなかった。 この製品が発売された1986年は日本でのサミット開催が控えていた。国会内でも国際産業への立件より、警備上の理由により市場に出回っている製品の回収(押収)する事を優先するとの主旨の発言が相次いだ。 この後にもアサヒファイアーアームズM40やタナカカシオペアシステム等の蓄圧式エアソフトガンを実銃とみなして発売禁止、回収となる事件が起きている。 この事から一般的に蓄圧式は違法、または危険であるという認識があるが間違いである。それは蓄圧式を採用しているファルコントーイ 44マグナム、ハドソン産業 マッドマックス、タナカ M97やタナカ M870等は何の問題になってないからであり、必ずしも違法性に結びつくわけではない事が実証されているからである。 なお、タナカ M870は素材強度や機構に対して、カシオペアシステム同様の事件に発展する可能性を指摘する声が絶えなかったため、自主的に製造を終了している。
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