引退後の親方・帰化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 09:42 UTC 版)
現役引退後には日本で親方になる考えを持っており、その要件について以下のような考えを表明している。 モンゴル国籍のまま親方になりたいとの考えを公言している。 白鵬の帰化がスムーズに進まないのは、北の富士の著書によると、モンゴルでは家督を次男が継ぐという慣習がその背景にある。 日本相撲協会が規定する親方となるための日本国籍要件について、2017年10月31日に放送されたモンゴルのテレビ番組『モンゴル民族の100人の偉人』における朝青龍との対談にて「今まで帰化せずに土俵に立ってきた。(親方として)教えるために、なぜ帰化しないといけないのか?」「入口はあるけど、出口がない」など批判を込めた見解を表明した。 その後、白鵬はモンゴル政府に対し、日本国籍取得のためにモンゴル国籍離脱を申請していたが、2019年6月、モンゴル当局により国籍離脱が認められ、日本国籍取得に向けての進捗が見られた。9月3日に日本国籍を取得して、日本への帰化を果たした。これにより現役引退後に親方として日本相撲協会に残る資格を得た。日本名は四股名の白鵬翔をそのまま採用した。 ところが、進退が取り沙汰された2021年3月場所中になっても、幕内最高優勝を20回以上果たした横綱に与えられるとされる一代年寄を襲名するという話は協会内からあまり聞こえていないことが報じられた。白鵬の勝負判定に異議を唱える姿や、客席に万歳三唱や手拍子を促すような姿勢が「横綱としてふさわしくない」と受け止められているためであると言われる。また、同年4月19日に開催された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の第11回会合の最終報告書には、現在の協会の定款に根拠となる規定はないなどとして、一代年寄の存在意義を示すものは見いだされないと論じられた。これにより、白鵬の一代年寄襲名は厳しい見通しとなった。
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