弓矢に纏わること
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 05:19 UTC 版)
和文通話表で、「ゆ」を送る際に「弓矢のユ」という。 レインボウ(英語の虹)は rain(雨)をあらわす語と bow(弓)をあらわす語からできた語である。ヒンドゥー教の神話でも虹を弓に喩えている。 満月→下弦の月→新月→上弦の月という、月の満ち欠けの周期の状態を表す語の、上弦・下弦とは弓に喩えた語である。または弓張り月(弓張月と表記した時は、伝承上の強弓のこと)ともいう。 市や縁日や祭りなどの射的も古くは弓矢で行われていた。また射的ではなく的矢(まとや)と呼ばれた。的矢や矢場を営む者を的屋(まとや)と呼び、後の露天商を生業とする的屋(てきや)になったと言われる。ちなみに「やばい」という乱暴な言葉は矢場(やば)で働くことが危険なことから派生した。的屋(てきや)などが使う隠語が昭和40年前後に若者を中心に広まったものである。 相撲用語として金星や黒星、白星などがあるが、的矢・的弓において的の最高位を金的と呼称し、的の中心を星という。また的は同心円状に白と黒に塗り分けられている。弓取り式の神事のほかに、京都の上賀茂神社では烏相撲という奉納相撲が行われており、土俵上で神職が烏(からす)になり、弓矢で追い回すという神楽の後、奉納相撲を行うというものや、地方の村祭りでは、相撲と弓矢を模した舞神楽を行うものもある。この様に相撲と弓矢には繋がりが見てとれる。 千葉県松戸市の矢切は、東京都葛飾区の柴又帝釈天と「渡し」という日本古来の和船による水上交通で結ばれていて、「矢切の渡し」としても有名だが、矢切地区は戦渦に巻き込まれたため、戦(いくさ)を憎んだ。そのため、「弓矢が無くなれば」との思いから、同地区を「矢喰い」や「矢切れ」と呼んだのが、矢切の地名の始まりだと伝えられている。また帝釈天は、ヒンドゥー教の虹の弓矢を持つ神、インドラのことでもある。
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